森保一監督「全く後悔していない」。コスタリカ代表に敗戦、サッカー日本代表先発5人変更の狙い

2022年11月28日(月)9時30分配信

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サッカー日本代表、先発メンバー5人変更の狙いとは?

 カタールワールドカップのグループステージ第2戦が27日に行われ、サッカー日本代表はコスタリカ代表に0-1で敗れた。



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 23日のドイツ代表戦に2-1で勝利していた日本代表は、中3日で迎えるコスタリカ代表戦に向けてスタメンを5人変更。DF山根視来、MF守田英正、MF相馬勇紀、そしてFW上田綺世はワールドカップ初出場となった。

 しかし、結果にはつながらず。4-2-3-1のトップ下で先発したMF鎌田大地が「僕個人もそうだし、チームとしてもイージーなミスがすごく多かった」と反省したように連係ミスや技術的なミスが相次ぎ、主導権を握れない試合展開につながってしまった。

 負傷者が複数出ている状況で先発メンバーの変更は仕方ないとはいえ、チーム全員で練習できる時間が極めて限られる中、フィールドプレーヤーの半分を入れ替える采配は大きなリスクを孕んでいた。

 勝っている時は弄らないがセオリーとも言われる。今大会でグループステージ第1戦から第2戦にかけてスタメンを5人以上変更したのは日本代表、イラン代表、アルゼンチン代表の3チームしかなかった。そのうちイラン代表とアルゼンチン代表は初戦でショッキングな敗戦を喫し、何かを変えなければならない状況。勝利した試合の直後に選手構成を大きく変えたのは日本代表だけだった。

 結果論かもしれないが、6月シリーズや9月シリーズでも試合ごとに大きく先発メンバーを変更するテストを続けてきていながら成功例がなかった。ワールドカップ本番でのターンオーバーに不安がなかったわけではない。

 しかし、森保一監督は「ターンオーバーに関しては、全く後悔していません」と言い切る。そして、次のように続けた。

「ドイツ戦、そして今日のコスタリカ戦は非常にインテンシティの高い戦い。またスペイン代表と激しく厳しくインテンシティの高い戦いをする中で、我々が勝つ確率を上げられるようにと選択をしました。私自身が日本が勝つために必要だと思ってやりました」

 おそらく森保監督をはじめとしたスタッフ陣は、ワールドカップに向けた計画を練る中で、3試合トータルでのグループステージ突破を考えていたのだろう。仮に初戦でドイツ代表に敗れたとしても、第2戦のコスタリカ代表戦と第3戦のスペイン代表戦もできるだけ高いレベルでチーム全体のパフォーマンスを維持できるようなプランを検討していたはずだ。

 しかし、状況は変わった。初戦でドイツ代表に勝利したことで、コスタリカ代表に勝てば第3戦を残して決勝トーナメント進出が決まる可能性もあったのである。

 当然、初戦に勝利するパターンも想定して準備を進めていただろう。だが、コスタリカ代表がスペイン代表に大敗を喫したこともあり、第2戦で勝ち点を6ポイントまで伸ばして一気に目標を達成する方向に切り替えるべきだったかもしれない。

 ワールドカップのグループステージは3試合で勝ち点4あれば十分に突破できる可能性があり、勝ち点5ならそれはより高まる。勝ち点6以上なら、決勝トーナメント進出は確定的になる。ベスト8という日本代表を目標を達成するためにも、ドイツ戦での勝ち点3を生かして2連勝で優位に立ち、3戦目のスペイン代表戦でターンオーバーという選択肢もあっただろう。

 それでも森保監督はフィジカル的なフレッシュさを重視した先発メンバーを起用した。その末に「できれば我々が先制点を奪い、常に勝ち点3を目指す中で、勝ち点1をしっかりつかみ取れるようにしながら勝ち点3へ持っていくゲームプラン」は、一瞬のほころびから崩れ去ってしまった。

 選手たちにも「最低でも勝ち点1」という共通認識はできていたが、勝ち点確保が最も計算しやすかったであろうコスタリカ代表戦を落とし、より厳しい立場に。日本代表が決勝トーナメントに進出するためには、第3戦でスペイン代表相手の勝利が求められる状況となった。

「このグループを突破するにあたって、この試合(コスタリカ代表戦)のことを振り返るのももちろん大切ですけど、我々はスペイン代表に対して、勝ち点をつかみ取る、勝利をつかみ取るため、この試合と違ったゲームプランを準備する必要があるかなと思います」

 グループステージ突破に向けて難局に追い込まれた森保監督は、ここにきて改めて計画の見直しを迫られている。とはいってもスペイン代表戦までに残された時間はわずかで、とにかく目の前の1試合に勝つことを目指すのみだ。

 2試合連続で先発出場した選手が6人おり、コスタリカ代表戦で90分間かそれに近い時間ピッチに立った選手たちもいる。彼らのコンディションや調子をいかに見極め、森保監督がスペイン代表戦でどんな決断を下すかに注目だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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