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【写真：Getty Images】
三笘薫が語ったスペイン代表戦の意義
サッカー日本代表は1日、カタールワールドカップのグループステージ最終戦でスペイン代表と対戦する。
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第2戦のコスタリカ代表戦を落とした日本代表は、1勝1敗の勝ち点3でスペイン代表との大一番を迎える。勝てば決勝トーナメント進出が確定する、非常にわかりやすいシチュエーションだ。
「そんなに簡単にグループリーグを突破できるレベルの大会ではないです。ドイツ代表に勝ちましたけど、コスタリカ代表に負けて、（スペイン代表は）自分たちの現在地がどういうところかを測るうえでも絶好の相手です」
そう語るのはFW三笘薫だ。切れ味鋭い突破で各国のディフェンス陣を驚かせてきたドリブラーは、「試合が終わった後に、全員にやりきれない気持ちがあったと思う」と敗れたコスタリカ代表戦でのパフォーマンスに納得していない。
だからこそ、スペイン代表は再び世界を驚かせるチャンスだ。ドイツ代表に劇的な逆転勝利を収めたように、日本代表が世界的な強豪国を倒せる可能性は十分にある。
「自分の持ち味を出し切れない時や、チームとしてうまくいってない時は、みなさんも見ていてわかると思います。日本のみなさんはそういう試合を期待しているわけではない。やり切って、全て出し切って、プラン通りに進めたけど負けたなら認めてくれると思いますけど、コスタリカ代表戦のような戦いでは認めてくれない」
不完全燃焼に終わったコスタリカ代表戦のような失敗は2度と繰り返さない。三笘はスペイン代表に必勝を誓い、「（ファン・サポーターが）試合が終わった後にどういう反応をしてくれるか」を追い求めていく姿勢を示した。
「ここで勝てないと上に行けないというのは、素直に感じています。素晴らしい相手と真剣勝負ができるのを楽しみにしつつ、ここで勝つことによって日本のサッカーのレベルが上がると思っています」
プレミアリーグの舞台を経験したことによって、三笘のスタンダードは確実に上がった。自信も増し、「世界」をより身近な存在として捉えられるようになっている。イングランドでもワールドクラスのDFを無力化したドリブルで日本代表を高みへと導けるか。
スペイン代表戦は、日本代表や日本サッカー界の将来を大きく左右する90分間になるだろう。戦いの火蓋は現地1日の22時（日本時間2日4時）に切って落とされる。新たな歴史の1ページが刻まれる瞬間を見逃してはならない。
（取材：元川悦子、文・構成：編集部）
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