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絶好調! 欧州で輝く日本人ベストイレブン。このままサッカー日本代表のスタメンにしたい11人

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


菅原由勢(すがわら・ゆきなり)
生年月日:2000年6月28日
所属クラブ:AZ(オランダ)
22/23リーグ戦成績:17試合3得点6アシスト
日本代表通算成績:1試合0得点0アシスト

 次のワールドカップで期待したい日本人選手の1人と言っていいだろう。2019年に18歳という若さで名古屋グランパスからオランダのAZに渡ると、1年目からコンスタントに出場機会を得て着実にレベルアップ。今ではチームの右サイドにおいて欠かせない存在となっていて、その推定市場価値は400万ユーロ(約4.8億円)までアップした。

 もともと攻撃性能に定評があったが、AZで右サイドバックとしてだけでなく、ウィングとしてもプレーしていることでより磨きをかけた。先日の第18節、ゴー・アヘッド・イーグルス戦では目の覚めるようなスーパーゴールを奪うだけでなく、2アシストも記録と圧巻の活躍を披露。これで今季リーグ戦で早くも9得点に直接関与と、結果を残し続けている。ベテランの酒井宏樹の後を継いでいくのは、やはりこの男になるのかもしれない。


【写真:Getty Images】

板倉滉(いたくら・こう)
生年月日:1997年1月27日
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:9試合0得点2アシスト
日本代表通算成績:16試合1得点1アシスト

 近年の成長ぶりは目を見張るものがあり、今では日本代表において欠かせない存在となった。大怪我を乗り越えて挑んだFIFAワールドカップカタール2022ではグループリーグ全3試合でフル出場。守備で体を張ったことはもちろん、重要な初戦のドイツ代表戦では高精度のロングフィードから浅野拓磨の逆転ゴールをアシストするなど、ベスト16入りに大きく貢献した。

 今季より所属するドイツの名門ボルシア・メンヒェングラートバッハではすでに不動の地位を築いており、カタールW杯による中断明け後のリーグ戦では全試合でフル出場中。4-1と大勝した先日の第18節、ホッフェンハイム戦ではかなりのハイパフォーマンスを披露し、再び評価を高めていた。不動の守護神だったヤン・ゾマーがいなくなった守備陣において、この26歳にかかる期待はますます大きくなっていくのではないか。


【写真:Getty Images】

冨安健洋(とみやす・たけひろ)
生年月日:1998年11月5日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
22/23リーグ戦成績:15試合0得点1アシスト
日本代表通算成績:33試合1得点2アシスト

 今季のアーセナルはリーグ戦19試合を消化した時点で2位マンチェスター・シティに勝ち点差5をつけ首位を走るなど好調。19年ぶりの優勝に向け大きな期待が寄せられている。そんなチームにおいて、日本人DFの序列は決して高いとは言えない。右サイドバックのファーストチョイスはベン・ホワイトとなっており、センターバックもウィリアム・サリバとガブリエル・マガリャンイスのコンビが不動の地位を築き上げている。

 しかし、アーセナルにおいて必要ない存在というわけではない。リードを守り抜きたい時間帯などに起用されることが多いことからもミケル・アルテタ監督からの信頼は確かで、選手自身もいい準備をし、ピッチ上で高いパフォーマンスを発揮することでその期待に応え続けている。やや怪我が多いのはウィーポイントと言わざるを得ないものの、総合力という意味でこの男がチームにもたらしているものは決して小さくない。


【写真:Getty Images】

旗手怜央(はたて・れお)
生年月日:1997年11月21日
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:21試合3得点6アシスト
日本代表通算成績:1試合0得点0アシスト

 川崎フロンターレからセルティックに加入して以降、その評価は高まるばかりだ。今季のリーグ戦では21試合を消化した時点で3得点6アシストを記録と、さっそくキャリアハイを更新。自身初のチャンピオンズリーグ(CL)ではチームを決勝トーナメントに導くことこそできなかったが、昨季王者レアル・マドリード戦などでのパフォーマンスは現地メディアから称賛されていた。

 セルティックでは中盤での起用がほとんどだが、昨年12月にはサイドバックとしても非凡な活躍を披露していた。豊富な運動量でピッチを駆け回って正確なパスでゲームメイクし、機を見た攻撃参加や推進力のあるドリブルで攻撃に厚みをもたらすプレースタイルは、今やアンジェ・ポステコグルー監督のサッカーにおいて不可欠となっている。今後もこの調子を維持できれば、ステップアップや日本代表での活躍が見えてくるはずだ。

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