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W杯を逃した古橋亨梧の胸中。サッカー日本代表への期待とセルティックで抱く野心「ちっちゃい階段を上らないと」【現地コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「目標は目標としてあります」



 ゴールへの高い意欲がダイレクトに結果につながっているのは周知の事実だ。W杯前の前半戦だけでリーグ10得点を奪っていたが、後半戦も勢いは止まらない。

 12月17日の後半戦スタート以降の1カ月半で8ゴールを固め取り。2月5日のセント・ジョンストン戦までに19得点を挙げ、得点ランキングトップに立っているのだ。この調子で行けば、2000/21シーズンに同クラブのヘンリク・ラーションが挙げた35ゴールを上回りそうな勢いさえある。

「今はまずリーグで20(得点)を目指していて、それをクリアしたら25、30を目指して。あまり先のことは語りたくはないんですけど、目標は目標としてあります」とすでにスコットランドで2シーズンを戦っている点取屋は野心を隠さない。

 マット・オライリーからのロングパスに反応し、相手DFを1枚かわし、さらに寄せてきた相手をしっかり見ながらドリブルして左足を振り抜いたリビングストン戦の3点目が1つの象徴だが、今はゴール前の迷いが一切ない。それだけ古橋は「今の自分なら決められる」という自信を深めていることだろう。

「あのシーンはマットからいいボールが来ましたし、相手がこけてくれて1対1の場面ができましたし、大然もファーに走っているのも見えていた。でもあそこはやっぱりFWとして仕掛けるべきだと思って仕掛けた。それが結果的にいいゴールになったのでよかったです」と自身も勝負心の重要性を強調。攻めの姿勢を貫くことで明るい未来が見えてくるという確信が本人の中にもあるはずだ。

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