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W杯を逃した古橋亨梧の胸中。サッカー日本代表への期待とセルティックで抱く野心「ちっちゃい階段を上らないと」【現地コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

セルティック(古橋亨梧・旗手怜央・前田大然・井手口陽介)最新ニュース

セルティックの古橋亨梧がゴールを量産している。FIFAワールドカップカタール出場を逃した男は今、どんな野心を抱いているのか。スコットランドリーグでここまで19得点を記録する日本人ストライカーの胸の内を現地取材で迫った。(取材・文:元川悦子【グラスゴー】)


W杯落選。サッカー日本代表の躍進に受けた刺激


【写真:Getty Images】

 2022年カタールワールドカップ(W杯)直前の9月の欧州遠征に名を連ねた古橋亨梧は、エクアドル代表戦でスタメンにも抜擢されていた。

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「1個のチャンスを決めきらないといけないですし、そこが大きな課題。またチームに帰って、目の前のトレーニングから集中できるよう頑張って、結果を残し続けることがアピールだと思うので、戻ってから頑張りたいと思います」とこの試合後には奮起を誓っていた。

 しかし、日本代表最終登録メンバー26人からは落選。2019年11月のベネズエラ代表戦で初キャップを飾ってから3年間、目指し続けてきた夢舞台にあと一歩、手が届かなかった。

 そのW杯で日本代表はドイツ代表、スペイン代表というW杯優勝経験国を撃破。クロアチア代表に敗れて目標のベスト8には手が届かなかったものの、浅野拓磨と前田大然の両FWがゴールという結果を出し、日本代表の躍進に大きく貢献した。その厳然たる事実を彼自身も複雑な思いで見守っていたに違いない。

「僕は1サッカーファンとして応援していましたけど、一緒に戦ってきた選手がああいう大きな舞台であと一歩でベスト8に行けるという素晴らしい結果を残してくれたので、本当にいい刺激をもらいました。

 だからこそ、僕は僕がいる場所でまた改めて頑張ることしかない。(浅野拓磨や前田大然の)素晴らしいゴールだったり、勝利だったりを見たことで、それをいい形で自分のパワーに置き換えられているのかなと。自分もFWですし、目に見える結果を追い求めて、ゴールを取り続けられたらいいと思っています」

 W杯を終えた今、古橋は新たなモチベーションを持って後半戦のスコットランドリーグに挑んでいるのだ。

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