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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~8位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

4位:パリ・サンジェルマン(フランス)


【写真:Getty Images】


監督:クリストフ・ガルティエ
22/23CLグループリーグ成績:4勝2分0敗(2位)
戦力値:85(攻撃力23、守備力20、選手層23、勝負強さ19)

 リオネル・メッシはFIFAワールドカップカタール2022の頂点に立ち、キリアン・エムバペは同大会の得点王に輝いた。パリ・サンジェルマン(PSG)としてこれ以上の誇りはないが、クラブとしての本当の成功はチャンピオンズリーグ(CL)制覇にある。毎年優勝候補にあげられながらビッグイヤーを逃してきたが、果たして今季は。

 ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス、カルロス・ソレール、レナト・サンチェスら、PSGは今季も積極的な補強を敢行した。とくに中盤と最終ラインは各ポジションに2人以上の実力者を揃えている陣容で、選手層の厚さはさすがといったところだ。前線はやや手薄だが、メッシ、エムバペ、ネイマールと、強引な形でもディフェンスラインを突破できる個のクオリティーはやはり魅力。この3人だけで今季公式戦57得点を叩き出しているのは驚異としか言いようがない。

 しかし、守備については不安がある。メッシやエムバペの守備時のタスクはある程度免除されているため、中盤から後ろの選手たちへの負担が大きい。とくに疲れの溜まってくる後半に集中力を欠くことがしばしば見受けられ、直近のリーグ戦でも試合終盤の被弾が多くなっている。今季のCLグループリーグでも無失点で終えたゲームは1度もなく、得点力でカバーしている点は否めないだろう。

 ガルティエ監督も、何が最適解なのかまだ見出せていない。もともとしっかりとした守備構築に定評があったが、PSGではそれを落とし込むのが難しく、苦労している。また、ビルドアップも細部まで詰めることができていない。リーグ戦では個の能力で解決することができたとしても、各国の強豪が出てくるCLではそう簡単にいかないことは明らかで、指揮官の手腕によって単純な戦力にプラスαを加えられるかどうかがビッグイヤーへのカギとなりそうだ。

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