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“最強世代”はいつ? 1997年生まれ世界ベストイレブン! あのサッカー日本代表も選出!

シリーズ:世代別ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル/ブラジル代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1997年11月16日
今季リーグ成績:17試合3得点3アシスト

 エディ・ハウ監督率いるニューカッスルが好調だ。引き分けが多いのも事実だが、今季プレミアリーグでは22試合でわずか1敗しかしておらず、リーグカップでは実に47年ぶりとなる決勝進出を果たした。そんな同クラブの躍進を語る上で、ブラジル代表のこれからを担うであろうブルーノ・ギマランイスの名前を挙げないわけにはいかない。

 多くのビッグクラブから注目を集めていたギマランイスは、昨冬にリヨンからニューカッスルに移籍。すぐにレギュラーの座を確保すると、プレミアリーグ初参戦、それも半年間という限られた中で5得点を奪う大活躍を披露し、クラブを残留へと導いた。迎えた今季は主にアンカーとして攻守のタスクを担っており、上記の通り躍進を支え続けている。今季のニューカッスルはギマランイス不在のリーグ戦で1度も勝てておらず、それだけでもいかにこの男の存在が大きいかわかるだろう。

 穴の少ない選手だ。豊富な運動量からくるハードワークと力強いボール奪取で貢献したかと思えば、推進力のあるドリブルと正確なパスで攻撃にリズムを生み出す。ミドルシュートの上手さも光っており、5-1で勝利した第10節ブレントフォード戦、4-1で勝利した第15節サウサンプトン戦ではそれぞれペナルティーエリア外からわずかなコースを射抜いている。

MF:ニコロ・バレッラ(インテル/イタリア代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1997年2月7日
今季リーグ成績:21試合5得点6アシスト

 下部組織時代から過ごすカリアリで頭角を現したニコロ・バレッラは、2019年にインテルの一員になると、瞬く間に不動の存在に。2020/21シーズンには主力の1人としてスクデット獲得に貢献し、セリエA最優秀MFにも選出されているなど、名実ともにワールドクラスの選手となった。

 技術や戦術眼ももちろん素晴らしいが、バレッラの最も大きな凄みはそのダイナミックさだ。とにかく運動量が豊富で、90分間に渡って攻守におけるハードワークを怠らず、ディフェンシブサードからファイナルサードまで幅広いエリアに顔を出す。また、味方が不甲斐ないプレーをすれば容赦なく檄を飛ばすなど、1試合1試合に懸ける意気込みは誰よりも熱い。先日のサンプドリア戦でもロメル・ルカクと口論になったことが話題となった。

 そうしたハードなプレースタイルながら怪我が少ないのもバレッラの特徴。一昨シーズンはセリエAで36試合、昨季も同36試合に出場していて、今季も欠場したのはここまで累積警告による1試合だけと高い稼働率を誇っている。休むことなく、常にインテンシティーの高いプレーを約束してくれる存在は監督にとって貴重であり、バレッラがポジティブな評価を受けている理由とも言えそうだ。

MF:フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/オランダ代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1997年5月12日
今季リーグ成績:19試合2得点1アシスト

 ラ・リーガ優勝へ順調な歩みを見せるバルセロナで、フレンキー・デ・ヨングの評価がここにきてどんどんと上がってきた。先日にはシャビ・エルナンデス監督から「彼は素晴らしい時期を過ごし、ピッチ上でとても良いプレーを見せている」と名指しで称賛されるほど、そのパフォーマンスは目を見張るものがある。

 今季のデ・ヨングはインサイドハーフだけでなく、アンカー、そしてダブルボランチの一角としてプレーしていて、どのポジションでもハイクオリティーを示している。以前までは多くのタスクを担っていたこともあり、ややチグハグだったが、今はペドリとガビが台頭したことも影響し、自分がやるべきプレーに集中できている印象を受ける。

 前所属のアヤックスでは動的プレーが求められ、バルセロナでは静的プレーを求められる。デ・ヨングはこのギャップに苦労していたが、シャビ監督の指導もあってのことだろう、フル稼働が難しくなってきたセルヒオ・ブスケッツと遜色なく中盤底からゲームメイクをこなしている。とくにプレス回避の上手さは一級品で、ブスケッツが抜けても大丈夫という安心感をサポーターに与えている。

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