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“最強世代”はいつ? 1997年生まれ世界ベストイレブン! あのサッカー日本代表も選出!

シリーズ:世代別ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:アデモラ・ルックマン(アタランタ/ナイジェリア代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1997年10月20日
今季リーグ成績:21試合12得点5アシスト

 ナイジェリア人の両親の元、ロンドンで生まれたアデモラ・ルックマンは、チャールトン・アスレティックでプロデビュー。その後ライプツィヒに渡ったが、そこからはフラムやレスターなどへのレンタル移籍を繰り返す日々で、なかなか日の目を浴びることはなかった。

 しかし、ようやく安住の地を見つけたようだ。それが、今季より所属するアタランタ。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の元で超攻撃的サッカーを展開する同チームにおいてルックマンは自身の持ち味を余すことなく発揮しており、セリエAではここまで21試合で12得点5アシストと申し分ない成績を残している。とくにラスムス・ホイルンドとの関係性が抜群によく、彼らの破壊力はセリエAでもトップレベルの恐ろしさを秘めている。

 ルックマンの大きな武器はドリブルで、細かいタッチと重心移動を巧みに使いながら複数人に囲まれても涼しい顔で突破する。さらにシュート精度も極めて高く、今季セリエAでは29.27%という決定率をマーク。これは得点ランキング上位10人中2位という好成績になっている。今ノリに乗っている選手の1人であることは間違いなく、シーズン終了後、得点などの数字がどこまで伸びているか楽しみだ。

FW:マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1997年10月31日
今季リーグ成績:23試合12得点3アシスト

 エリック・テン・ハグ監督の元で再出発を果たしたマンチェスター・ユナイテッドで“予想外”の活躍を披露しているのがマーカス・ラッシュフォードだ。昨季は怪我の影響もあって公式戦5得点に終わるなどかなり大人しかったが、どうやら現在、同選手は覚醒モードに入っているようだ。

 今季開幕からしばらくは静かだったラッシュフォードだが、とくにFIFAワールドカップカタール2022後の勢いが凄まじい。プレミアリーグでは9試合で8得点を奪っており、FAカップでも2試合で1得点2アシスト、カラバオ・カップでは4試合で4得点をマークしている。また、得点力だけでなく、スピードに乗ったドリブルでの突破力も増している印象があり、もはや止められない域にいる。生え抜きの選手がこれほどの活躍を披露してくれるのは、クラブにとって嬉しい限りだろう。

 英紙『デイリー・メール』は先日、プレミアリーグの「パワーランキング」を選出。ラッシュフォードはハリー・ケインやブカヨ・サカといった錚々たるメンバーを抑え、堂々の1位となった。今後もこのペースを維持できればリーグ戦でのキャリアハイ(2019/20シーズンの17得点9アシスト)を更新するのは間違いない。近年は苦しんだが、ようやく10番、そしてエースらしくなってきた。

FW:三笘薫(ブライトン/日本代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1997年5月20日
今季リーグ成績:16試合5得点1アシスト

 今や多くの日本人選手が海外でプレーしている。その中で最も世界からの注目を浴びているのが、三笘薫だ。ユニオン・サン=ジロワーズへのレンタル移籍からブライトンに復帰した同選手は世界最高峰のリーグと称されるプレミアリーグで躍動。ビッグクラブに推薦する声も多くあがっている。

 グレアム・ポッター監督の元では途中出場がほとんどだったが、同監督がチェルシーに引き抜かれ、後任にロベルト・デ・ゼルビが迎えられると、三笘はそれまでレアンドロ・トロサールが担っていた左サイドのファーストチョイスに君臨。プレミアリーグでは直近6試合で4得点、FAカップ4回戦ではリバプール相手に芸術的な決勝ゴールを決めるなど、日本に明るいニュースを届け続けている。

 デ・ゼルビ監督はサッスオーロ時代にジェレミー・ボガ、シャフタール・ドネツク時代にミハイロ・ムドリクの価値を高めており、ドリブラーの生かし方が上手い。三笘もそんなイタリア人指揮官の元で持ち味を遺憾無く発揮しており、すでに多くのサイドバックを葬ってきた。ここ最近は圧巻の活躍ゆえ相手の対応が厳しくなってきたが、その中でも結果を残すことができれば、いよいよビッグクラブが放っておかないはずだ。

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