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頼れるのは鎌田大地とコロ・ムアニだけ。フランクフルトの致命的な問題点【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

フランクフルトの弱点とは?



 フランクフルトの守備には弱点があった。ボランチが相手CBに出て行く分、3バックもラインを上げなければならないのだが、ここの動きがバラバラで、不用意に背後のスペースを空けてしまうことが多かった。

 とくに顕著だったのが左CBのエバン・エヌディカだ。ナポリのインサイドハーフは基本的に左のピオトル・ジエリンスキが高い位置にポジショニングし、右のアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサが割と自由に動く。エヌディカはそのザンボ・アンギサの動きに釣り出されてしまうことが目立っていた。

 最も分かりやすいのが35分のシーンだろう。

 エヌディカがザンボ・アンギサに釣られて少し前に出ており、イルビング・ロサーノについていた左WBのフィリップ・マックスが1人後ろに残っている状態。フランクフルトはそのギャップによって生まれたスペースを見事に突かれ、最後はヴィクター・オシムヘンのPK奪取に繋げられてしまった。

 ナポリ相手にこの強度では厳しいものがあった。

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