1位：シュミット・ダニエル（シントトロイデン／ベルギー）

生年月日：1992年2月3日（31歳）
市場価値：150万ユーロ（約1.8億円）
22/23リーグ戦成績：27試合30失点
日本代表通算成績：12試合9失点

　197cmという恵まれた体格を持つシュミット・ダニエルは、高校でGKに転向するという珍しい経歴を持っている。年代別の日本代表でプレーした経験はなく、中央大学を経て川崎フロンターレに加入してからは出場機会を得られない時期を経験している。しかし、着実に実績を積み上げていき、今ではベルギー1部リーグ・シントトロイデンで正GKを務めるまでに成長した。

　正確な「キック」はシュミットの持ち味で、フィールドプレーヤー時代の経験を活かした正確なキックでビルドアップに貢献できる。長身を活かした「ハイボール」処理にも長けており、キャッチから素早いフィードで攻撃を演出するシーンも多くみられる。ベルギーでは「セービング」の技術も高く評価されており、日本代表として出場した昨年9月の国際親善試合では見事なPKストップを見せた。

　FIFAワールドカップカタールで正GKを務めた権田修一と、4大会連続出場の金字塔を打ち立てた川島永嗣が3月のメンバーから外れ、シュミットは最年長となった。3年後のワールドカップに向けて、日本代表でもさらに重要な存在になっていくだろう。

【了】