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アーセナル、エースの完全復活が与える影響。徹底的についた弱点とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

リーズのウィークポイントを狙ったアーセナル


 ジェズスを含め、アーセナルの選手たちはリーズの弱点が試合当初からわかっていた。

 その弱点とはリーズの右SBルーク・エイリングの守備である。日本人サポーターであれば、ブライトンの三笘薫がこの31歳のベテランDFを圧倒したことは記憶に新しいだろう。

 エイリングは攻撃参加が得意な一方で守備の対応がかなり軽く、マークに付ききれず前に入られてシュートを打たれることや、1対1の場面であっさりとかわされて決定機を作られることが日常茶飯事である。

 この試合でもエイリングはリーズのウィークポイントとなっていた。アーセナルはジェズスが積極的に左サイドへと流れることで、マルティネッリとジャカ、オレクサンドル・ジンチェンコと共に数的優位の局面を多く作り出した。

 リーズからすると、数的優位の状況を作り出されたことで、アーセナルの選手に対してエイリング+αで守ることができず、不本意な形でベテランDFとの1対1の状況を多く作り出されてしまったのだ。

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