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プレミアリーグ 12か月前

夏にどう変わる? マンチェスター・ユナイテッド、来季の予想陣容。補強ポイントと放出候補は?

text by 編集部 photo by Getty Images

マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース

2022/23シーズンも終盤となり、来季のチーム編成が話題となり始めている。エリック・テン・ハフ監督の下で改革を進めるマンチェスター・ユナイテッドは、今夏の移籍市場でどのような補強を行うのだろうか。補強ポイントと放出候補など来季の布陣を予想する(データは『Sofa Score』を参照)。


GK

【写真:Getty Images】

現所属:ダビド・デ・ヘア、トム・ヒートン、ジャック・バトランド、ディーン・ヘンダーソン(ノッティンガム・フォレストへローン移籍)


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 今夏にマンチェスター・ユナイテッドのGKの陣容は大きく変わる可能性がある。というのも、1年の契約延長オプションがあるとはいえ、現行契約では正GKのダビド・デ・ヘアと控えのトム・ヒートン、ジャック・バトランドの3選手が契約満了を迎える。

 正GKのデ・ヘアは、ウェストハム戦こそミスを犯したが、相変わらずのシュートストップ能力で“最後の砦“として機能している。今季のプレミアリーグでのクリーンシート数15は最多だ。その一方で配球能力の低さが露呈している。本来であれば、エリック・テン・ハフ監督はGKを含めたビルドアップを行いたいが、デ・ヘアにはそれが可能な状況判断力とパス精度がない。彼の危ないパスからピンチを迎えることも多い。

 では、現在の所属メンバーで彼に代われるかと言われれば、それは難しいだろう。ノッティンガム・フォレストへとローン移籍しているディーン・ヘンダーソンも配球を得意としたGKではなく、何よりテン・ハフ監督によってトレーニング前に放出が決まったこと、そして後に本人が語った不満などを苦慮すれば、来季の復帰は難しいだろう。今夏の完全移籍での退団が濃厚だ。

 3月の『The Athletic』の記事によれば、デ・ヘアは新たな契約にサインをして、来季以降もマンチェスター・ユナイテッドのユニフォームを着ることが濃厚だそうだ。しかし、大幅な減給を飲み込む必要があり、それは本人も承知をしているという。テン・ハフ監督も契約延長を望む発言をしており、来季もデ・ヘアがゴールマウスを守る可能性が高そうだ。

 しかし、本来テン・ハフ監督がやりたいGKを含めたビルドアップを実現させるためには、思い切って守護神交代を決断する必要があるだろう。その有力候補に挙がっているのがブレントフォードのスペイン代表GKダビド・ラジャだ。欧州カップ戦出場を望むこのスペイン人GKは、ブレントフォードからの契約延長オファーを断っており、今夏のステップアップの意向を示している。

 ラジャは足下の技術とパス精度に優れている。彼のロングレンジのパスから一気にチャンスが生まれることも少なくなく、狙ったところに正確なボールを届けることができる。今季はプレミアリーグで2位より100本以上のロングパスを通しているが、このスタッツのトップ20の選手の中ではマンチェスター・シティのエデルソンに次ぐパス成功率(42.7%)を記録している。加えてセーブ数、セーブ率はリーグ1位の成績を残しており、シュートストッパーとしても申し分ない。多くのクラブとの争奪戦になることは間違いないが、思い切って守護神交代を決断してみるのも面白いかもしれない。

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