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海外サッカー 11か月前

最高! 欧州で輝いた日本人ベストイレブン。このままサッカー日本代表のスタメンにしたい11人

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DMF:遠藤航


【写真:Getty Images】


生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:シュツットガルト(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:32試合5得点4アシスト

 森保ジャパンの中盤の要である遠藤航は、相変わらずドイツで存在感を放っている。今季ブンデスリーガで欠場したのは、負傷離脱による1試合のみ。その他のほとんどのゲームでフル出場を果たしており、昨シーズンに引き続きキャプテンとしてもシュツットガルトを牽引した。

 今季も遠藤の攻守におけるインテンシティーの高さは際立った。ブンデスリーガでのデュエル勝利数は、ここまでチームトップ、全体4位となる431回を記録。1位のジュード・ベリンガムが482回のため、3季連続のデュエル王獲得は難しいかもしれないが、十分に立派なスタッツである。また、総走行距離(344.6km)でも全体のトップ10入りと、中盤での活動量の多さは流石といったところだ。

 守備的MFながら、ドイツではキャリアハイとなるリーグ戦5得点4アシストを記録した事実が示す通り、今季はゴールという部分でも大きく貢献。とくに終盤戦の活躍ぶりは凄まじく、第29節から第33節の5試合で2得点2アシストをマークしている。シュツットガルトが最終節まで残留の可能性を残すことができたのは、遠藤のおかげと言っても過言ではないだろう。

DMF:鎌田大地


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年8月5日
所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:31試合9得点6アシスト

 フランクフルトの鎌田大地は今季、マリオ・ゲッツェの加入もあり、主戦場をシャドーからボランチへと移している。その中でも持ち味の攻撃センスを失うことはなく、カタールワールドカップによる中断期間前までにリーグ戦7得点を奪取。チャンピオンズリーグ(CL)でもグループリーグの6試合で3得点を挙げるなど、これ以上ないシーズンのスタートダッシュを切っていた。

 しかし、カタールW杯で期待外れの出来に終わると、年明け以降はフランクフルトが絶不調に陥ったこともあり、鎌田自身も前半戦のような輝きを見せられなくなった。リーグ戦では1月から4月までの3ヶ月間でノーゴール。アシストもたったの「1」に留まっている。

 それでも、ポジションをシャドーに戻した終盤戦に復活。第32節のマインツ戦で1ゴール1アシストと活躍すると、第33節のシャルケ戦でもゴール。また、DFBポカール準決勝でも得点を奪っており、チームを決勝へと導いている。こうした活躍を受け、不調だった時期に散々叩いていた現地メディアも今は手のひら返しで鎌田を称賛。結果で雑音をかき消す鎌田のメンタリティーは恐るべしだ。

AMF:久保建英


【写真:Getty Images】

生年月日:2001年6月4日
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
22/23リーグ戦成績:33試合9得点7アシスト

 日本の宝がついに覚醒したと言っていいだろう。今季レアル・ソシエダに加入した久保建英は、毎試合のように主役に。それを証拠に、今季ここまでのマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)獲得回数は9回で、アントワーヌ・グリーズマンら錚々たるメンバーを抑えリーグトップに立っている。

 今季の久保は右ウィング、2トップの一角、そして左ウィングの全てで活躍してきた。現在は右サイドが主戦場。ドリブルのキレは凄まじく、簡単にボールを失うことはほぼない。カットインはもちろんのこと、縦突破でもDFを翻弄している。また、前線から効果的なプレスをかけ、球際でも激しく闘うなど、守備の貢献度も光っている。

 最も伸びたのは、やはりゴール関与数だ。これまでのシーズン最多得点はマジョルカ1年目の4得点だったが、今季は2試合を残した時点で9得点をマーク。アシストも7あり、シーズン開幕前に「目標」としていた20ゴール関与を達成する可能性が出てきた。エースのミケル・オヤルサバルがやや波に乗れない中、久保はソシエダで最も怖い存在になったと言っていいだろう。

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