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プレミアリーグ 11か月前

救世主! アーセナル歴代“大成功補強”ベストイレブン。大当たりだったのは…?

シリーズ:大成功補強ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

RWG:アレクシス・サンチェス

【写真:Getty Images】


生年月日:1988年12月19日
在籍期間:14年夏~18年冬
移籍金:4250万ユーロ(約59.5億円)
クラブ通算成績:166試合80得点45アシスト

 2010年代の中盤から後半にかけてのアーセナルを支えたのがアレクシス・サンチェスだ。

 バルセロナから加入したチリ代表FWは初年度からプレミアリーグで16ゴールを決めるなど、新たなアーセナルのエースとして名乗りをあげた。特に凄まじい活躍を披露したのが2016/17シーズンで、プレミアリーグでは24ゴール、公式戦では30ゴールという圧巻の活躍を披露。リーグのベストイレブンにも選出され、シーズン最優秀選手賞候補の6人にもノミネートされている。

 前線であればプレーするポジションを問わないサンチェスは、大一番での勝負強さも光った。アーセナルは2014/15シーズンと2016/17シーズンにFAカップを制しているが、このチリ代表FWはいずれのシーズンも準決勝と決勝でゴールを決めている。彼がアーセナルに二つのタイトルをもたらしたと言っても過言ではない。

 結果的に3シーズン半をアーセナルで過ごしたサンチェスは公式戦166試合80得点45アシストという好成績を収めた。フルシーズンを戦った3シーズンはいずれも二桁ゴールを記録しており、そのうち2シーズンはチーム内得点王だった。アーセナルでの3年半がサンチェスにとってキャリア最高の時期だったと断言できる。

LWG:ガブリエウ・マルティネッリ

【写真:Getty Images】

生年月日:2001年6月18日
在籍期間:19年夏~
移籍金:710万ユーロ(約10億円)
クラブ通算成績:130試合33得点19アシスト

 ガブリエウ・マルティネッリのような経歴を歩むことは難しい。マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナへのトライアウトの経験があったとはいえ、当時ブラジル4部に所属していたイトゥアーノから直接アーセナルへと移籍することは異例中の異例だった。

 加入当初は完全に無名の存在だったが、すぐに実力でその名を世界に轟かせる。ウナイ・エメリ前監督によって積極的に起用されたマルティネッリはUEFAヨーロッパリーグ(EL)デビュー戦で2得点1アシストの圧巻の活躍を披露。ミケル・アルテタへ監督交代後も主力選手として起用されると、20年1月に行われたチェルシーとの一戦で独走ゴールを決めるなど、衝撃的なインパクトを残した。

 その後、膝に怪我を負ったことで長期離脱を余儀なくされるが、復帰をしてからは再び主力に返り咲いている。今季は昨季の6ゴールを大きく上回る15ゴールを決めてウーデゴールとともにチーム得点王に輝いた。アーセナル加入当初は無名だったこともあり、市場価値が割り当てられてすらもいなかったが、現在は8000万ユーロ(約112億円)まで価値が高騰している。近年、最高の掘り出し物と言っても過言ではないだろう。

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