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プレミアリーグ 10か月前

救世主! チェルシー歴代“大成功補強”ベストイレブン。大当たりだったのは…?

シリーズ:大成功補強ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DMF:クロード・マケレレ(元フランス代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1973年2月18日
在籍期間:2003年夏~2008年夏
移籍金:2000万ユーロ(約28億円)
クラブ通算成績:217試合2得点6アシスト

 クロード・マケレレほど「黒子」という言葉が似あう選手はなかなかいない。このフランス人MFは、抜群のカバーリングエリアの広さと対人戦の強さを武器に中盤でボールを刈り続けた。

 前所属のレアル・マドリードでこそ主力になりきれなかったが、その実力は本物だった。ジョゼ・モウリーニョが新監督となった2004/05シーズンは、自己最多タイとなるリーグ戦36試合に出場し、リーグ優勝に大きく貢献。前線の選手が攻撃に専念できたのは、マケレレが中盤でフィルターとなれていたからであり、指揮官が選出する年間最優秀選手賞も受賞した。

 結果的にマケレレはチェルシーで6つのタイトルを獲得。退団時の年齢は35歳とベテランの域にかかっていたが、豊富なスタミナは健在で、ジョン・テリーやフランク・ランパードらが不在時はキャプテンマークを巻くほど絶対的な存在となっていた。

CMF:マイケル・エッシェン(元ガーナ代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1982年12月3日
在籍期間:2005年夏~2014年冬
移籍金:3800万ユーロ(約53.2億円)
クラブ通算成績:258試合25得点18アシスト

 マイケル・エッシェンのインパクトは絶大だった。2005年夏に当時のチェルシーで2番目に高額な3800万ユーロ(約53.2億円)の移籍金で加入すると、初年度から不動のレギュラーに定着してプレミアリーグ制覇に大きく貢献した。

 アフリカ人特有の身体能力と豊富な運動量を武器に攻守に躍動。典型的なボックス・トゥ・ボックスMFで、攻撃時は豪快なミドルシュートでゴールを狙い、守備時は懐の深いタックルでボールを刈り取った。2008/09シーズンに行われたバルセロナとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝2ndレグではダイレクトボレーシュートを叩き込み、ファンの間では伝説ゴールと語り継がれている。

 また本職の中盤だけでなく、チーム状況に応じて右SBでもプレーするなどポリバレントな一面でも貴重な戦力となった。チェルシーで出会ったジョゼ・モウリーニョ監督とは、後にレアル・マドリードでも共闘しており、“スペシャルワン”にとっても特別な選手の一人となった。

CMF:フランク・ランパード(元イングランド代表)

【写真:Getty Images】

生年月日:1973年2月18日
在籍期間:2001年夏~2014年夏
移籍金:1600万ユーロ(約22.4億円)
クラブ通算成績:648試合211得点145アシスト

 フランク・ランパードは、チェルシーでタイトルと名声のほぼ全てを手に入れたクラブの“象徴”のような選手だ。

 01年夏にウェストハムから加入したイングランド人MFは、中盤の選手とは思えない抜群の決定力を武器に得点を量産。十八番の強烈なミドルシュートやボックス内に飛び込むプレーでゴールネットを揺らし続け、2003/04シーズンからは10年連続でリーグ戦二桁ゴールを達成。2009/10シーズンはキャリア最多の22ゴールを決めた。

 結果的に2001年夏から2014年夏までチェルシーでプレーしたランパードは、クラブ歴代1位の211ゴールを記録。その間にチェルシーにとって半世紀ぶりとなるリーグ戦優勝やクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝など数々のタイトルを獲得し、歴史の一部となった。

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