FW：マルキーニョス（U-20ブラジル代表）

生年月日：2003年4月7日（20歳）
トップチーム通算成績：6試合1得点1アシスト
市場価値：1200万ユーロ（約16.8億円）

　
　サンパウロの下部組織で育ったマルキーニョスは、18歳の時にトップチームでデビューを果たし、2021年7月に行われたコパ・リベルタドーレス・ラウンド16の2ndレグで初ゴール＆初アシストをマークした。そうしたブラジルでの目覚ましい活躍により、同選手は2022年夏に350万ユーロ（約4.9億円）でアーセナルに引き抜かれている。

　身長175cmで左利きのウインガーで、ブラジル人らしい優れたテクニックを持つマルキーニョスは、スピードとフィジカルを活かした縦への突破を武器としている。だが、状況判断能力に長けているため無理にドリブルを仕掛けることはせず、味方との連係で相手守備網を突破するなど、その局面に応じて適切なプレーを選択することができる。

　左足から放たれる正確なキックも武器で、右サイドからカットインしてのミドルシュートやピンポイントクロスでゴールに関与する。また、自陣深くまで下がって体を張ったディフェンスをするなど、献身的な守備の姿勢もこの男の魅力だ。

　そんな同選手は昨季、 UEFAヨーロッパリーグ（EL）・グループリーグ第1節のチューリッヒ戦で1ゴール1アシストをマークし、チームを勝利に導く鮮烈なデビューとなった。その後はなかなか出場機会がなく今年1月にノリッジへレンタル移籍に出されたが、今夏に復帰すると現地時間7月8日に行われたワトフォードとの親善試合でゴールをマークしている。現チームにはブカヨ・サカやマルティネッリらがいるため23/24シーズンも定位置確保は難しいかもしれないが、ジョーカーとしてブレイクする可能性もある。