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「賢くならなければいけない」三笘薫が消えた理由とブライトンがハマった術中【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節、ブライトン対AEKアテネが現地時間21日に行われ、2-3でアテネが勝利している。同大会初出場のブライトンは洗礼を浴びる形になり、サッカー日本代表FW三笘薫も沈黙。アテネはどのようにしてプレミアリーグ屈指のアタッカーを封じたのだろうか。(文:加藤健一)



消えた三笘薫と欧州の洗礼を受けたブライトン


【写真:Getty Images】

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループBは、初出場のブライトンにとって死のグループといえるだろう。アヤックスとマルセイユは昨季のUEFAチャンピオンズリーグに出場しており、この日対戦したAEKアテネもヨーロッパの大会に毎シーズンのように出ている実績のあるクラブだ。

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 その経験値が出たかのように、ブライトンは初戦を落とした。ボール支配率は70%を記録し、シュート15本とチャンスを作ったが、試合全体を見ればアテネの術中にはまったと言っていい。セットプレーから2失点を喫し、縦に速い攻撃から決勝点を奪われてしまった。

 これまでプレミアリーグで大きなインパクトを残してきた三笘薫にとっても、ほろ苦い欧州デビューとなってしまった。得意のドリブルは影を潜め、ドリブル成功回数はわずか2回にとどまった。チームワーストの6.1という採点で、3失点目を喫した直後にベンチに下がっている(データサイト『Sofascore』を参照)。

 何度かチャンスを作れていた右サイドとは対照的に、三笘のいた左サイドは停滞していた。三笘にいい形でボールが入ることも少なく、ボールタッチ数35回はGKジェイソン・スティールと55分に下がったミルナーに次ぐ少なさだった。前半アディショナルタイムにドリブル突破から惜しいシーンは作れていたが、試合全体を通してみれば「消えてしまった」という表現が当てはまる試合になってしまった。

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