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日本代表 7か月前

浅野拓磨を輝かせた「そうじゃない時」の貢献。サッカー日本代表で見せた新たな一面【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

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 サッカー日本代表は13日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023でカナダ代表と対戦し、4-1で勝利した。1トップに抜擢された浅野拓磨は、2得点に絡む活躍で相手を翻弄。持ち前のスピードだけではなく、これまで課題としていたプレーでもチームを助け、攻撃の起点としての役割を果たしていた。(取材・文:元川悦子)


新たな一面を見せた浅野拓磨

カナダ代表戦に出場した浅野拓磨
【写真:田中伸弥】

 日本代表は13日、2022年のカタールワールドカップ(W杯)直前テストマッチで1-2と苦杯を喫している強敵・カナダ代表との再戦に挑んだ。三笘薫や鎌田大地ら主力不在の中、中村敬斗、森保一監督は新体制移行後初招集となった南野拓実、アキレス腱断裂の重傷から11か月ぶりに復帰した中山雄太らを先発起用。フォーメーションも予告通り、4-1-4-1(4-3-3)から試合を始めた。

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 開始早々の2分、南野のペナルティエリア内の仕掛けから混戦になり、クリアボールを拾った田中碧がこぼれ球に反応。これがDFに当たってコースが変わり、いきなり先制点が転がり込むという幸先のいいスタートを切った。

 だが、11月にコパ・アメリカ予選(CONCACAFネーションズリーグ)を控え、日本代表戦を重要なテストの場と位置づけているカナダ代表もこのまま終わるはずがない。10分過ぎから日本代表のギャップを突いて確実に攻撃を組み立て、敵陣に侵入して分厚い攻めを仕掛けてきた。3-1-4-2に近い形の相手とのミスマッチも災いし、日本代表はボールの奪いどころがなくなり、守勢を余儀なくされた。

 そこで奮闘したのが、最前線に位置した浅野拓磨だった。遠藤航の縦パスを受け、何人かのDFを背負いながらキープし、右の伊東純也に展開した17分のプレーが1つの契機になったのかもしれない。彼は起点を作るプレーに積極果敢にトライしてチームを助けつつ、自らもゴール前に入っていく推進力を示そうとしたのだ。

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