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日本代表 7か月前

385日。新しい“中山雄太”を追い求めて…。大怪我を経て抱く野望の全貌とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by NN

失意のワールドカップ出場断念



 日本代表の一員としてピッチに立つのは、ドイツ・デュッセルドルフで昨年9月23日に行われたアメリカ代表戦以来、385日ぶりだった。この試合で左サイドバックとして先発フル出場した中山は、11月1日に発表されたカタールW杯に臨む代表メンバー26人のなかにもしっかりと名を連ねた。

 しかし、好事魔多し、と言うべきか。翌2日に行われたサンダーランドとのリーグ戦の前半終了間際に右足首を痛め、退場を余儀なくされていた中山の状態に関して、所属するEFLチャンピオンシップのハダースフィールドのクラブ公式ツイッター(現・X)が3日に悲報を伝えた。

「専門医による診断の結果、中山雄太はアキレス腱に手術が必要な大怪我を負ったことが確認された。残念ながら2022/23シーズンの残り試合には出場できない」

 シーズン中の復帰が絶望となった状況はイコール、当時25歳の中山が初めて臨む、憧れのW杯出場も絶たれた悪夢も意味する。胸中には悔しさと無念さがあふれていると思われたなかで、中山は5日に自身のインスタグラムを更新。関係者やファンへのメッセージを投稿した。

 同時に投稿された写真には右足をギプスで固定し、さらに松葉杖で自身の体を支えている中山が日本代表のユニフォームを着て、左胸のエンブレムを指さす姿が収められていた。

「多くのメッセージありがとうございました!人生初の長期の怪我ですが、これが僕の運命だとしっかりと受け止めてます!神様がくれた新しい中山雄太への進化のチャンスを無駄にせず、しっかりと歩んでいきたいと思います!W杯での日本代表の躍進を共に全力で応援しましょう!」(原文ママ)

 悲劇に見舞われながらも、努めて前を向いてから約11カ月。インスタグラムでも宣言した“新しい中山雄太”が、3年後の2026年に次回W杯を共催するカナダに4-1で快勝した一戦で披露された。

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