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海外サッカー 6か月前

いよいよ三笘薫が壊れてしまう。ブライトンが勝利に払った大きすぎる代償【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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UEFAヨーロッパリーグ(EL)・グループリーグB第4節、アヤックス対ブライトンが現地時間9日に行われ、0-2でアウェイチームが勝利している。サッカー日本代表MF三笘薫はフル出場を果たしたが、インパクトを残すことはできず。また、チームが勝利に払った代償はあまりに大きかった。(文:小澤祐作)


ブライトン完勝。勝利の立役者は?

ブライトン
【写真:Getty Images】

 ブライトンはオランダの地でも勝ち点3をゲットし、グループリーグ突破圏内の2位に浮上している。しかし、ロベルト・デ・ゼルビ監督はこの勝利を素直に喜ぶことができないかもしれない。

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 オランダの名門アヤックスは今季どん底に沈んでいる。ブライトンとのUEFAヨーロッパリーグ・グループ第3節ではまるで自信を失ったかのように自陣へ引きこもり、カウンターを狙う意識も低かった。それなのに守備強度は十分ではなく、0-2とスコア以上の完敗を喫していた。

 迎えたリターンマッチは、前節から攻守において改善が見られた。攻撃時はボールをできるだけ保持して相手を動かす意図が感じられ、守備時はブライトンのCBとダブルボランチを消しながらハイプレスを仕掛ける狙いを持っている。ただ、随所でクオリティー不足を露呈していたのも否めない。

 その結果、第3節同様ブライトンに軍配が上がった。15分にシルヴァーノ・フォスのパスミスがきっかけとなってアンス・ファティが先制ゴールを奪うと、後半開始早々の53分にはシモン・アディングラが追加点。2試合連続となる2-0の完勝を収めている。

 勝利の立役者は、1ゴール1アシストのファティだろう。先制ゴール時のスピードを落とさないファーストコントロール、2点目のドリブルで相手を中央に引きつけてからのパスなど、細かい部分の技術力が際立っていた。要所でポジショニングの良さも発揮し、ゴールシーン以外にも多くのチャンスに絡むなど、まさに攻撃の要としてアヤックスの脅威となった。

 一方で、それまで攻撃の核として活躍してきた日本代表MF三笘薫はやや心配になる内容だった。

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