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【冨安健洋・分析コラム】だから冨安は重宝される。アーセナルのサッカーを成立させる難易度の高いプレーとは

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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 プレミアリーグ第14節、アーセナル対ウォルバーハンプトンが現地時間2日に行われ、2-1でホームチームが勝利している。この試合で右SBとして先発出場を飾った冨安健洋は先制点をアシスト。誇らしいほどの活躍を見せているが、ミケル・アルテタ監督は冨安にさらなる成長の余白を見出している。(文:安洋一郎)


冨安健洋が公式戦2試合連続アシスト

アーセナルの日本代表DF冨安健洋

【写真:Getty Images】

 ミッドウィークのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)RCランス戦で2アシストの大活躍を披露した冨安健洋の活躍が止まらない。

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 中2日で迎えた今節ウォルバーハンプトン(以下ウルブス)戦でも日本代表DFは右SBで先発に名を連ねると、開幕直後の6分に先制ゴールをアシスト。2-1での勝利に大きく貢献した。

 この活躍ぶりを地元メディアは高く評価。『Football London』では、10段階中チーム最高位タイの「8」、『Evening Standard』でもチーム2位タイの「7」が与えられるなど、冨安に対する信頼度と期待値は高まり続けている。

 そしてアーセナルのミケル・アルテタ監督も試合後の会見で日本代表DFを賞賛した。

 アルテタ監督が「まず注目すべきは、冨安が守備面で見せる安定感だ。非常に頼りになる」と語った通り、ウルブス戦でも冨安の守備は非常に安定感していた。

 注目したいのが相手との距離感だ。自陣の深い位置でウーゴ・ブエノとマッチアップしたシーンを筆頭に、日本代表DFは相手選手に抜かせない絶妙な間合いで対応している。

 入れ替わられないためにも、いきなり寄せることはなく、相手が自分の守備範囲に侵入してきたら一気に距離を詰めて自由を奪う。相手選手からすれば、攻撃の選択肢を徐々に減らされるこの守備対応を攻略する難易度はかなり高い。

 そして攻撃から守備への切り替えの部分でも持ち味を発揮した。

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