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久保建英 5か月前

【久保建英・分析コラム】11戦得点ゼロは不調の証なのか? レアル・ソシエダで課される超ハードなタスク

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

不調? 久保建英はまたも…


【写真:Getty Images】



 そんなオサスナ戦で、日本代表の久保建英は先発入りを果たしている。ザルツブルク戦で温存された1人だったため、予想通りの結果だった。

 前節のセビージャ戦では決定機がありながらゴールネットを揺らせなかった久保だが、今節はチャンス自体が少なかった。61分にはブライス・メンデスからのパスを受け、ボックス外やや右の位置からミドルシュートを放つも、GKセルヒオ・エレーラの好セーブに遭う。これが枠をとらえた唯一のシュートだった。

 これで久保は公式戦11試合連続ノーゴールとなっている。今季前半戦の勢いを考えると、物足りなく映るのは仕方ないことだろう。

 しかし、絶不調かと言えばそうではない。ドリブル、ゴール前でのアイデア、キープ力、守備の献身性などは相変わらず非凡なものがあり、オサスナ戦でも両チーム合わせて最多のドリブル成功数4回をマークしている(スタッツはデータサイト『Who Scored』を参照)。個で勝負できる久保がいなければ、ソシエダの攻撃はもっと静かなものになっていただろう。

 今や久保はソシエダの核で、ラ・リーガでも恐れられるアタッカーとなった。それゆえ毎試合のように結果が求められるのは無理もないが、彼はリオネル・メッシではない。1人ではどうしようもない場合もある。オサスナ戦は、まさにそのパターンだった。

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