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【アーセナル分析コラム】冨安健洋不在で浮き彫りになる問題。“ずさん”な守備と昇格組に苦しんだ理由とは

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第15節、ルートン・タウン対アーセナルが現地時間5日に行われ、3-4でアウェイチームが勝利している。前節に足を痛めた冨安健洋はこの試合を欠場。攻守に不可欠な存在である冨安がいないことによる影響が、早くもこの試合で明らかになってしまった。(文:安洋一郎)


アーセナルがラストプレー弾で劇的勝利

【写真:Getty Images】

 最後の最後で“逆境“を跳ね返して勝ちきる。デクラン・ライスのラストプレー弾で4-3の勝利を飾ったルートン・タウンとの一戦は、今季のアーセナルの強さを証明するような試合だった。

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 しかし、そもそもの話をすると、なぜ開幕14試合で13ゴールに留まり、残留争い中の昇格組にアーセナルは苦しんだのか。その理由の一つに、今季のプレミアリーグで最多となる3失点を喫したことが挙げられるのは当然だろう。

 1失点目と2失点目は相手のCKによるもので、3失点目はDFの寄せが甘いところからロス・バークリーに左足を振り抜かれた。アーセナルほどのクオリティが高い選手が揃っているチームであれば、どれも防げた“ずさん”な守備からの失点だった。

 特に失点の場面で非難を浴びたのがGKのダビド・ラヤの対応だ。クロスのキャッチングミスと抜かれてはいけないところにシュートを決められており、データサイト『Who Scored.com』のレーティングでは10点満点で「4.1」と最低評価に留まった。

 彼の微妙なパフォーマンスが苦戦をした理由であることは間違いないが、試合を通してみると苦しんだ理由は他にあった。

 それが冨安健洋ら怪我人続出による“偽SB”の不在だ。

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