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大低迷…。欧州でまったく輝けなかった日本人選手(4)海外には向かない? 2度の挑戦もすべて大失敗

シリーズ:欧州で輝けなかった日本人選手 text by 編集部 photo by Getty Images

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今や日本人選手がヨーロッパのクラブに移籍することは珍しいことではなくなった。しかし、全ての選手が海外で輝きを見せるわけではない。チャンスを活かしきれずにJリーグに復帰する選手もいる。今回は大きな期待を背負いながらも欧州クラブで活躍しきれなかった日本人選手を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。


MF:井手口陽介


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年8月23日
主な在籍クラブ:リーズ・ユナイテッド、クルトゥラル・レオネサ、グロイター・フュルト、セルティック

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 2018 FIFAワールドカップアジア最終予選のオーストラリア代表戦でダメ押しの2点目をあげて、日本代表の本大会出場を大きく手繰り寄せた井手口陽介にとっても欧州挑戦は難しいものとなった。

 ガンバ大阪と日本代表で定位置を掴んでいた井手口は2018年1月にリーズ・ユナイテッドに完全移籍した。スペインのクルトゥラル・レオネサへの期限付き移籍を経て加入2年目の2018/19シーズンからリーズでプレーすると思いきや、新たに就任したマルセロ・ビエルサ監督の信頼を勝ち取ることができず、ドイツ2部のグロイター・フュルトへの期限付き移籍を決断した。デビュー戦でゴールを奪う幸先の良いスタートを切ったが、右膝後十字靭帯断裂の大怪我を負ったことにより長期の欠場を強いられてしまう。結局このシーズンを最後に井手口の1度目の欧州挑戦は幕を閉じた。

 古巣のガンバに帰還して再び主力としてプレーするようになった井手口は、2022年1月にセルティックへ移籍して2度目の欧州挑戦に踏み切った。しかし、同時に加入した前田大然や旗手怜央がすぐさまフィットした中で、ここでも井手口は負傷の影響もあり定位置を掴めなかった。約1年間の在籍で出場は6試合のみという結果に終わり、シーズン途中でアビスパ福岡に加入となった。

 だが井手口は福岡で息を吹き返した。公式戦32試合に出場し、YBCルヴァンカップ決勝戦でもフル出場してクラブの初タイトル獲得の立役者の1人となった。井手口は欧州で2度の憂き目にあったが、まだ27歳だ。これを糧に日本で輝きを取り戻し、再び日本代表へと返り咲くことができるか。

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【了】

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