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U-23カタール代表の要注意人物は？

　AFC U-23アジアカップ兼パリ五輪アジア最終予選・準々決勝、サッカーU-23日本代表対U-23カタール代表が現地時間25日に行われる。パリ五輪の出場権獲得には絶対に越えなければいけない準々決勝。今回は、U-23カタール代表で最も警戒すべき要注意人物を紹介する。

　U-23カタール代表で最も警戒しなければいけないのがアル・アラビ・ドーハに所属するMFジャッセム・ガベルだ。すでにA代表で21試合に出場し、1得点1アシストを記録している。センターバックやサイドバック、ボランチなど守備的なポジションでのプレーを得意とする選手である。

　2020年1月にアル・アラビと4年契約を締結し、プロキャリアをスタートさせた。5シーズンの在籍でカタール・スターズリーグでは68試合に出場2得点1アシストを記録。AFCチャンピオンズリーグ（ACL）予選にも出場した経験もあり、アル・アラビでも主力として活躍している。

　東京五輪の予選を兼ねたAFC U-23選手権2020に臨むU-23カタール代表に17歳の時に飛び級で招集され、全3試合に出場している。現在のU-23カタール代表でも主力としてプレーしている。

　出番はなかったが、2022年に行われた母国開催のカタールワールドカップのメンバーに招集された。A代表デビューは2023年1月7日に行われたペルシア湾岸諸国のチームが参加するガルフカップ初戦のクウェート代表戦。ガルフカップの全試合にフル出場を果たしている。その後もコンスタントにA代表に招集されており、北中米カリブ海のW杯アジア2次予選にも出場。今年1月〜2月にかけて行われたアジアカップでは全試合に出場すると、準決勝のイラン代表戦で先制ゴールを記録し、カタール代表のアジアカップ連覇に貢献した。

　続く今年3月に行われたW杯アジア2次予選のクウェート代表との2連戦で2試合ともフル出場を果たし、2戦目で決勝ゴールをアシスト。カタール代表のアジア最終予選進出に貢献。すでにA代表でも主力級と言っていい選手だ。

　ガベルは線は細いが球際が強く、188cmと高身長。自分より一回りも身体が大きい相手からも簡単にボールを奪うことができる。ボール奪取能力のある守備的な選手ではあるが、チャンスとなればボランチの位置からも前線に飛び出し、決定機を作ることもできる。グループ突破が決まっていた状況で行われたA組最終節のオーストラリア戦では出番なしで休養が与えられており、日本戦ではフレッシュな状態で臨むことになるだろう。