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なぜ3バックが必要なのか? サッカー日本代表の事情と思惑。アジアカップの反省をワールドカップに活かすために…【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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 サッカー日本代表はすでにFIFAワールドカップアジア3次予選(最終予選)進出を決めている。消化試合とも表現できる2試合を、森保一監督のチームは「戦術の幅を広げるチャンス」と捉え、9月から始まる最終予選、そしてその先にあるワールドカップに向け、チームとしての可能性を広げようとしている。(取材・文:加藤健一)


3バックを本格導入するサッカー日本代表の狙い

サッカー日本代表DF冨安健洋と森保一監督
【写真:Getty Images】

 6日のミャンマー代表戦では久しぶりにキックオフ時から3バックを採用した。FIFAワールドカップカタール2022でも結果的に多用した布陣だが、同大会を除くと3バックで戦った時間はそう長くない。ただ、史上最高の景色を見るために、日本代表はこの布陣を必要としていた。

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 日本代表が3バックを実用化したい理由の1つとして、人員的な事情がある。代表チームはクラブと違って補強ができない。イングランド代表にトレント・アレクサンダー=アーノルド、カイル・ウォーカー、リース・ジェームズという3人の世界的な右サイドバックがいたときもあれば、ドイツ代表という強豪国でさえセンターフォワードの人材難に悩まされることもある。同じポジションに優秀な人材が重なってしまうこともあれば、空席になってしまうポジションもある。

 今の日本代表を見ると、サイドバックが明らかに人材不足である。伊藤洋輝や菅原由勢はいるが、厳しい最終予選を勝ち抜き、ワールドカップで上を目指すなら、2チーム分の戦力が必要というのは、日本代表が得た教訓でもある。そこで3バックにしてしまえば、サイドバックは必要なくなる。

 FIFAワールドカップロシア大会で3位になったベルギー代表の3バックがまさにそうで、ユーロ(欧州選手権)を制したスペイン代表がセスク・ファブレガスを頂点に置いたのも似た事情だ。補強ができない代表チームは固定のシステムに選手を当てはめるより、選手の良さが活きるような形を探した方が効率的なのだろう。

 その一方、3バックの採用は、AFCアジアカップカタール2023の反省という側面もあるかもしれない。

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