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Jリーグ 2か月前

「昨年とは違う」郷家友太が充実感を抱くベガルタ仙台での日常「細部のこだわり」「うまく伝染していけば…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 小林健志 photo by Getty Images

「昨年よりだいぶ走れる」何が変わったのか?「感謝しなきゃいけないのは…」

 残り6試合となった9月下旬の練習で郷家にJ1昇格争いについて話を聞くと、「1試合1試合でメンタルが落ち込んだり、喜んだりする暇もありません」と安定したメンタルで練習や試合に臨めているという。「ラスト6試合ハラハラドキドキで迎えられるのは、みんなで積み上げた勝点のおかげで、今ここにいます。昨年とは違う良い意味での苦しさと言うか、やっていて楽しいですね」と、昇格へのプレッシャーも楽しみに変えていた。

 こうして冷静に戦えているのは、今季森山佳郎監督が就任してから、走る量を増やし、シーズン中でも2部練を課すなどの練習の量の部分と、シーズンが進むにつれてさまざまな攻撃スタイルを採り入れていった練習の質の部分に充実感を得ていることが大きい。

「今年1年は昨年よりもだいぶ走れて、シーズン終盤でもだいぶ動けています。日頃のトレーニングのおかげですし、感謝しなきゃいけないのは練習の量と質のおかげです。練習が充実していて、日頃の練習もバチバチで楽しくて、たくさんレパートリーも増えて、頭も体も刺激を受けていて、それはこのスタッフのおかげです」と、森山監督他コーチ陣の組み立てる練習に大きな信頼を寄せていた。良い練習ができているからこそ、この厳しい昇格争いを楽しみながら戦えている。
 

 そして横浜FC戦勝利の後に話を伺った。「まず、今日の観客数も清水戦に次いで(多い)くらいだったので、初めて試合を見に来る人や、サポーターもたぶんいると思いますし、子どもたちもたくさん来ている中で、たった1試合ではなくて、みんなにとってもっと特別な1試合にしたかったので、その試合で3-0で完勝できたのは、僕が望んでいた結果でもありますし、このチームに今必要なスコアでもあったと思うので、すごく実りある試合だったと思います」と、初めて来る観客にも思いを馳せながらプレーし、得失点差で他のチームと比べて不利な状況で首位チームに3点差で勝利できたことを喜んでいた。

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