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Jリーグ 2週間前

好調の陰で小見洋太が貫く姿勢。アルビレックス新潟の突破口に「今はケガが明けてから、最高の状態」【コラム】

シリーズ:コラム text by 野本桂子 photo by Getty Images

咄嗟の判断で生まれた決定機「自分の色を出そうと…」

 ケガ明けの復帰弾は、YBCルヴァンカップ準決勝・川崎フロンターレ戦の第2戦。31分、長谷川元希のスルーパスで背後に抜け出し、出てきたGKに触られる前に、素早いトーキックでネットを揺らした。

 ルヴァンカップ決勝・名古屋グランパス戦でも魅せた。1点ビハインドで迎えたアディショナルタイム、秋山裕紀からのクロスをエリア左で受けると、「後ろを向く選択肢も合った中で、自分の色を出そうと思って仕掛けた」ことで、ファウルを受けてPKを獲得。自ら同点弾を決めて延長戦に持ち込んだ。

 さらに同試合の延長後半111分、長倉幹樹のスルーパスに抜け出すと、GKの脇の下を冷静に射抜いて再び同点とし、PK戦へと勝負を引き伸ばした。

 また前節・柏レイソル戦では1アシスト。逆サイドで崩しが始まると、フリーでファーサイドのエリア内へポジショニング。橋本健人からのクロスを「(藤原)奏哉くんが打ちやすいところに」丁寧に頭で落とし、藤原のゴールをお膳立てした。

 小見が今季、最も勢いに乗っていたのは、6月から7月にかけて。この間、行われた公式戦12試合のうち、出場した10試合で4得点2アシスト。J1でも、ルヴァンカップでも、天皇杯でもゴールを奪って、乗りに乗っていた。

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