待望の決勝ゴール「1本に懸ける気持ちや…」
立ち上がりは山形ペースで進む。開始5分には裏抜けされ土居聖真にシュートを打たれが、これはポストに救われる。しかし13分、中央を崩され國分伸太郎に先制点を許してしまう。その後も山形のプレスの迫力に押され、ビルドアップの形が作れない。
千葉も打開を図り、守備の局面でミドルブロックを組み、インターセプトから流れを取り戻す。すると23分、ボックスの中に入った横山暁之が体勢を崩しながら右足を振り抜きワンチャンスをものにする。
そして37分には右サイドを突破した田中和樹がクラウンダーのクロスを送り、逆サイドの椿直起が右足で流し込み、逆転に成功。しかし喜びも束の間の39分、左サイドを崩されるとイサカ・ゼインに決められて失点。前半は思わぬ打ち合いとなり2-2でハーフタイムを迎えた。
それでも、後半は千葉がペースを握り、64分に決勝点が生まれる。気持ちで持っていった得点だった。右サイドで得たフリーキックを日高大がゴール前に送る。そこへ田口泰士が飛び込み、相手キーパーが弾いたところを鈴木が素早く反応し頭で押し込んだ。
「泰士がニアで釣ってくれたり、それぞれが入るポイントが良かった。自分のところに運良く転がってきた感じなので、決めることが出来たのは良かったのですが、セットプレーでは誰が取っても全員のゴール。みんなに感謝です」とコメント。そして「ただ、その1本に懸ける気持ちや決めてやろうという気持ちは、人一倍持っているので運を引き寄せたかもしれません」と続けた。