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「そういう状況に慣れていかないと」。FC町田ゼルビア、黒田剛監督が見据える中長期的なチーム作り。「広島やマリノスは…」

text by 水野裕介 photo by Getty Images

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黒田剛
【写真:Getty Images】

前節終了後、2日間のオフが与えられたFC町田ゼルビア

 春の陽気が訪れたような天気だった先週末からは打って変わって、今週は寒さの厳しい日々が続いている。5日には関東各地でも雪が降るなど、スポーツをする上では悪天候な1日となってしまった。そんな昨日が明けた6日の昼時、トレーニングを終えたFC町田ゼルビアの黒田剛監督が今週末の横浜FC戦に向けて意気込みを語っている。

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 前節の名古屋グランパス戦を勝利で終えると、クラブは2日間のオフを取ることを選択している。その背景として、黒田監督は選手の疲労面を考慮しながらも、次の試合に向けての準備期間が短くなることに慣れていかなければいけないという前向きな姿勢を見せてくれた。

「名古屋戦も中2日でやって、休みがずっとなかったのもあり、一度リフレッシュをしてスイッチを入れ直したいという思いがあった。逆に中3日でもできる状態にしないといけない。(サンフレッチェ)広島さんや(横浜F・)マリノスさんはそういう中でやっている。我々も秋からはACL(AFCチャンピオンズリーグエリート)が入ってきたりするので、そういう状況に慣れていかないと」

 準備期間が短い中でも勝ち星を重ねることは難しいミッションとなる。実際に今季の町田はまだ連勝がない。昨季と同じように優勝争いをするためには、“連敗をしない”ことと同じくらい“連勝をする”ことが重要になってくるということを黒田監督は誰よりも理解している様子だ。

「連勝していかないと上に食らいついていくことは難しくなる。どっかのタイミングでポッと抜けるなり、追いつくということを目論んでいかないといけない。そのためにも、次の横浜FCにも絶対に負けちゃいけない」

 そんな中で迎える横浜FC戦で、警戒しなければいけないポイントに挙げたのはセットプレーだった。「福森(晃斗)選手だったり、鈴木準弥もいるので、中の選手にピッタリ合うボールが入ってきた時にはすごく脅威になる。もちろんロングスローだってあるだろうし、我々がいつもやっているようなね(笑)」

 最後は取材班を少し笑わせるように締めてくれた黒田監督。今季初の連勝を飾るべく、メンタル面も含めて準備は着実に進んでいるように思える。

(取材・文:水野裕介)

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