自己紹介。脆さと柔軟性
第1節 横浜F・マリノス 1-1 アルビレックス新潟
新監督同士の対決となった開幕戦。新潟は横浜F・マリノス相手に自己紹介をすることに成功しました。稲村隼翔、橋本健人を起点に相手の裏にロングボールを蹴り続け、裏抜けが成功すれば御の字、相手ボールになってもハイプレッシングを行う姿には昨年までの新潟の姿が霞むようでした。特に長谷川元希、谷口海斗の2トップはボールを繋げることに定評のあるGK朴一圭に対しても狂気のプレッシングを見せていたことは強く印象に残っています。
裏へのロングボールで相手を牽制した頃合いを観て、奥村仁と長谷川をライン間に送り込み、昨年のサッカーをミックスさせたような形になっていたことは新潟の開幕戦の高評価に繋がったのではないでしょうか。憂いがあったとすれば、横浜F・マリノスが後半に配置を[4-4-2]へ変更し、守備の基準点をはっきりさせてきたときに脆さを見せたことでしょう。
第2節 清水エスパルス 2-0 アルビレックス新潟
続く清水エスパルス戦では、前半26分の秋山裕紀の退場により苦戦を強いられることとなりました。一方で、秋山が退場するまではマリノス戦の振る舞いと大きく変わらない試合をすることができていました。マリノスの振る舞いがひとつの基準となった瞬間でもあります。10人で相手にリードを許している段階でジェイソン・ゲリアを投入し、3バックにするなど、配置への柔軟性を樹森監督が持ち合わせていることもこの試合で判明します。