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Jリーグ 9か月前

結局、アルビレックス新潟は昨季とどう違うのか?(1)尖り過ぎた部分の修正と新たな習慣作り【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by らいかーると photo by Getty Images

現象は同じでも絵面は異なる

 ハイプレッシングとロングボールの連打は、ハイテンポなサッカーと言えます。鹿島アントラーズとの試合でも裏へのロングボールは見えましたが、開始早々に先制した鹿島がハイプレッシングに問題を抱えていたこともあって、新潟はテンポを落として試合を展開するようになっていきます。

第3節 鹿島アントラーズ 2-1 アルビレックス新潟

 ボール保持で相手の攻撃機会を削り、相手の体力も削っていく昨年の新潟のスタイルのようになりましたが、全体の立ち位置にかなり気を使っているようでした。昨年のサッカーがだんだんと選手同士の相互作用や阿吽の呼吸に偏りすぎている印象でしたが、誰がどの位置に立ち、誰がボールを受け、誰がスペースを作るのかが整理されている印象をうけます。現象は同じでも絵面は異なるというやつですね。

第4節 アルビレックス新潟 2-2 セレッソ大阪

 セレッソ大阪戦ではプレッシングで苦労するようになります。ボールが行ったり来たりすれば試合のテンポは上がり、オープンな殴り合いに発展していきます。ならば、最初はハイプレッシングにこだわることなく、ミドルプレッシングからのハイプレッシングへの移行がメイン作業となっていきました。この変更でも1列目の献身性は目立ちます。ボール保持者に寄せるのか、背中で相手を消すのか、それとも二度追いで追いかけ回すのかの判断が秀逸であった。

 ボール保持では裏に蹴っ飛ばす場面と繋ぐ場面がだんだんと両立するようになっていきます。

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