フットボールチャンネル

Jリーグ 8か月前

結局、アルビレックス新潟は昨季とどう違うのか?(2)尖るか、否か。樹森大介監督のやろうとしているのは…【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by らいかーると photo by Getty Images

尖るか、尖らないか。グーでパーを殴り返すこともできる

 与えられた手札で勝負するしかないのさ! とはチャーリー・ブラウンの名言です。新潟は与えられた手札で勝負するしかありません。そのときにサッカーのセオリーや王道通りにプレーすることは多くのチームが選ぶ道です。その場合、相手の手札が強い場合はどうしても押し切られてしまうことが多くなります。同じ道を行くならば、シンプルに質的優位合戦になることは明白です。

 サッカーはじゃんけんとは異なり、相手がパーを出してきてもグーで勝てることがあります。相手がハイプレッシングに来ても、ボールを繋ぎまくり、相手のプレッシングの可能性を折ることができれば、グーでパーを殴り返すこともできます。

 樹森監督のやろうとしていることは正しいときに正しい手や色々な手を出すことで、すべての手を機能させることを目指しているのではないでしょうか。それはサッカー的には限りなく正しいけれども、新潟の手札を観ていると、どこかで最強の選択肢を手に入れた末に多くの選択肢を提示する形が良さそうな気配です。

 ルヴァンカップをリハビリに使いながら、この中断期間の樹森監督のどこを修正し、どこを優先するかの選択に注目が集まります。

(文:らいかーると)

※データは3月18日時点

【関連記事】
【前編】結局、アルビレックス新潟は昨季とどう違うのか?(1)尖り過ぎた部分の修正と新たな習慣作り【戦術分析コラム】
長谷川元希にはアイデアがある。アルビレックス新潟MFは悔しさも怒りも受け止め、前を向く「そういう面をもっと…」【コラム】
“Jリーグ通”が本気で考えた! 2025年 J1順位予想1〜10位

【了】
1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!