サウジアラビア代表

【写真:Getty Images】
カタールW杯時FIFAランキング:51位
最新FIFAランキング:58位
サウジアラビア代表はFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022で大きなサプライズを起こしたが、現在はアジアですら苦戦を強いられている。
カタール大会時、FIFAランキングは51位と決して高くはなかったが、グループリーグ初戦で優勝候補のアルゼンチン代表を撃破する金星を挙げた。その後、アルゼンチンが優勝を果たしたため、唯一彼らに土をつけたチームとして世界に名を刻んだ。
こうして「中東の星」となったサウジアラビアだが、アルゼンチン戦をピークにチーム力は下降。2023年8月にイタリア人のロベルト・マンチーニを招へいしたが、W杯2026 アジア2次予選でヨルダン代表やタジキスタン代表に苦戦した。
2024年1月から2月にかけて行われたAFCアジアカップカタール2023では、韓国代表と対戦したラウンド16でPK戦の末に敗退。W杯2026 アジア最終予選では、インドネシア代表に敗れる失態もあった。
結果としてマンチーニは解任され、再建を図るべく、2023年に一度退任していたエルヴェ・ルナール前監督を呼び戻すという決断に至った。
サウジアラビアは近年、大金を投じて世界的スター選手を国内リーグに呼び込み注目されている。しかし、その反面、自国選手の出場機会が減少し、代表チームの競争力に悪影響を与えているという指摘もある。
アル・アハリのFWフィラース・アル=ブライカーンやローマのDFサウード・アブドゥルハミドなど、能力の高い20代の選手も多くいるだけに、アジアで苦戦している場合ではないはずだ。