アメリカ合衆国代表

【写真:Getty Images】
カタールW杯時FIFAランキング:16位
最新FIFAランキング:16位
アメリカ合衆国代表は、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022でベスト16入りを果たした。地元開催を控える中でさらなるチーム力の向上が期待されたが、結果は物足りないものが続いている。
2023年のゴールドカップでは準決勝で敗退。2015年を除けば常に決勝進出を果たしてきた大会で、8年ぶりにファイナルを逃すこととなった。さらに、2024年のCONCACAFネーションズリーグでも4位に終わり、王座奪還は叶わなかった。
ホスト国で2026年W杯の出場が保証されている分、真剣勝負の機会が限られる。だからこそ、こうした大会は重要だったが、実力を示すことができなかった。
チームには有望なタレントがそろう。ACミランのFWクリスチャン・プリシック、ユヴェントスのMFウェストン・マッケニー、ノッティンガム・フォレストのMFジョヴァンニ・レイナなど、欧州のクラブでプレーする20代選手が中心だ。ただし、W杯以降に目覚ましい成長を遂げた選手は少なく、クラブでの出場機会や評価が安定しないケースも目立つ。
カタールW杯後にはレイナの起用法を巡る騒動が表面化。当時のグレッグ・バーホルター監督との確執が話題となった。2023年6月に再任されたが、チーム作りの遅れを象徴する事態であり、翌2024年7月にはコパ・アメリカ2024のグループリーグ敗退を受けて解任された。
同年9月にはマウリシオ・ポチェッティーノが新監督に就任し、新たなスタートを切ったが、北中米共催の大舞台を迎えるまでに、どれだけ成熟したチームを作り上げられるかが注目される。