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Jリーグ 8か月前

超天才!? J1リーグ最年少出場記録ランキング1〜5位。日本サッカーの歴史を動かした逸材たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

2位:森本貴幸

森本貴幸
【写真:Getty Images】

生年月日:1988年5月7日
J1初出場:2004年3月13日(対ジュビロ磐田)
当時の所属クラブ:東京ヴェルディ
当時の年齢:15歳10ヶ月6日

 様々な国でプレーした森本貴幸は、長年J1リーグ最年少出場記録を保持していた選手として、多くの人の記憶に残っている。

“森本貴幸”の名が全国に広まるまで、そう多くの時間はかからなかった。東京ヴェルディの下部組織で技術を磨いた同選手は2004年、当時のオズワルド・アルディレス監督により高く評価され、まだ中学生ながらトップチームの一員として帯同。すると、同年のJ1リーグ開幕戦、ジュビロ磐田戦でさっそく出場を果たし、Jリーグ史上最年少出場記録を15歳10ヶ月6日に塗り替えた。

 さらに同年のJ1第8節、ジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)戦ではチームを勝利に導く決勝ゴールをマーク。J1最年少得点記録を15歳11ヶ月28日に塗り替えた。これは、現在に至るまで20年以上塗り替えられていない大記録となっている。

 また、その後の試合で3点を追加し、リーグ戦4得点という成績で2004シーズンを終えると、その年の最優秀新人賞に選出。16歳での受賞はリーグ史上最年少で、これもまた、今なお更新されていない大記録だ。

 そんな誰もが認める怪物は、2006年までの計3シーズンを東京Vで過ごした後、イタリアのカターニャに移籍。当初はユースチームが主戦場だったが、加入から1年も経たないうちにトップチームに定着するなど、欧州で着実に経験値を積み上げ、2009年には日本代表入りを果たすまでの存在に。翌2010年の南アフリカワールドカップメンバーにも生き残った。

 その後、怪我などもあり欧州で安定したパフォーマンスを発揮できなくなった森本は、2013年に千葉に加入しJリーグへ復帰。2016年からは川崎フロンターレ、2018年からはアビスパ福岡で過ごすなど日本での実績を積み上げたが、2020年からは再び海を渡り、以降ギリシャ、パラグアイ、台湾、イタリアなど様々な国でのプレーを経験した。

 そして昨年、日本サッカーファンに驚きを与え続けた男は、現役引退を発表。早くから注目を浴びながら、プレッシャーに潰されることなく、W杯出場や欧州挑戦を掴み取ったそのキャリアは、見事だった。

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