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岩政大樹監督「きょうはお咎めなし」北海道コンサドーレ札幌が逆転勝利「パズルがはまったような感触があった」

text by 編集部 photo by Getty Images

「パズルがはまったような感触があった」

「元々このチームを開幕から見ていたときに、おそらく3バックではまることは難しいんじゃないかと思っていました。攻撃の良さを出そうとすると、例えば髙尾だったり、きょうは(パク)ミンギュだったり、近藤(友喜)もそう。他の選手たちも含めて4バックではめなければいけないところがどっかであるだろうなと考えていました」とこれまで前任のミハイロ・ペトロヴィッチ監督がとっていた3-4-2-1の攻守で変則的になるフォーメーションを3月15日の第5節、ブラウブリッツ秋田との試合から4バックに移行している。


 
 岩政監督の中で「パズルがはまったような感触があった」と急遽、試合の2日前に変更したことも功を奏したのかもしれない。後半の早い時間帯にCKのショートコーナーからFWアマドゥ・バカヨコが決勝ゴールを決め、粘り強くこの1点を守り抜いた。

また、キャンプ中に左太もも裏の肉離れで離脱していたMF深井一希が去年の10月5日、ガンバ大阪戦以来の出場を果たし、「(途中出場ながらも)安定感を持って守ってくれたのは彼の功績だと思うので、非常に彼が戻ってきたのは大きい」と岩政監督も深井のプレーを称えた。

 深井の復帰に加えて、MF宮澤裕樹やDF大﨑玲央らもけがから復帰したことで、チーム内の競争は高まる。チームはこのあと25日から5月6日までゴールデンウイーク4連戦を控えているので、岩政監督にとってはどの選手を起用するか頭を悩ませるだろう。

 札幌はきょうの試合に勝って、勝点を12に伸ばしたが、順位は17位のまま。プレーオフ出場圏内の6位のチームとの勝点差はわずか3だが、勝点12のチームが札幌の他に7チームもひしめく混戦状況とあって、この先も気を緩めることはできない。

「立ち上がりに失点してしまう状況を、先制点を取られるなと伝えるんじゃなくて、試合の中で(点を)取られるときもあるし、取れるときもあるので、取られたら取り返せばいいと、それが俺たちのサッカーだということを伝えました。それをやってくれたので、きょうはお咎めなしです。ただ、毎試合このような状況だと勝ち点を拾ってくるのは難しいので、もう1回分析をして伝えたいというふうに思ってます」

(取材・文:編集部)

 
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【了】
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