「あれはスーパーゴールだし、あれをできるように…」
大分の堅い守備に阻まれるなか、28分には田中のクロスが逆サイドにまで流れたが、再びパスをつなぎ、最後に前が切り返して相手ディフェンダーをかわすと、強烈な右足シュートを放つ。これは相手キーパーにセーブされてしまったが、前はアグレッシブなプレーを示し、この日はチーム最多となる3本のシュートを記録するなど積極性が光っていた。
「相手が5枚で引いてくるとなればミドルシュートが有効だと思っていたので、右でも左でも狙えると思いました。1本目はダフリ気味だったと思いますが、2本目は相手が左を見てくれていたからこそ、引っかかってくれて、右に持ち変えて打ちました」
そしてスコアレスで迎えた54分に決勝点が生まれる。左サイドで前、椿直起、エドゥアルドとパスがつながり相手ブロックを突破。ペナルティーエリア外の約25メートル付近からエドゥアルドが右足を一閃すると、ボールの芯を捉えたシュートはブレながらゴール右上に突き刺さった。
前はエドゥアルドと力強く抱擁すると背中を3度、4度と叩き、喜びを分かち合った。
「難しい試合でしたがエドゥのゴールも左で作りながら中を空けて、それは狙い通りにできたと思います」と話すと、「あれはスーパーゴールだし、あれをできるように僕も練習したいです(笑)。ああいう得点が入ることはチームの流れ、調子が良いことだと思っています」と続けた。