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前寛之は手応えを感じた。「久々に連戦から離れて確認できた」こととは? そこにFC町田ゼルビアの本来の強さが隠れている

text by 水野裕介 photo by Getty Images

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前寛之
【写真:Getty Images】

失点数が昨シーズンの半分を超えた現状

 前節の清水エスパルス戦から2日間のオフを挟んだ14日の練習では、強度の高いトレーニングが行われた。軽いシャトルランも交えたアップで身体を起こすと、鳥かごの練習時には黒田剛監督からトランジションの素早さを強く要求する声が飛んだ。4月以降はリーグ戦での勝利が2つのみ。緊張感のある雰囲気が漂っている。

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 FC町田ゼルビアの最大の強みと言えば、高強度の守備にある。事実、リーグ戦3位という成績を収めた昨シーズンの失点数「34」は、J1の20クラブで最小の数字だった。しかし、今シーズンの失点数はすでに「18」に到達している。リーグ戦の半分も終えていない時点で、昨シーズンのそれの半分を超えてしまった。

 町田本来の強さを取り戻すために、という意味もあったのだろうか。この日の練習では守備対応のパターン練習が行われ、合間には選手同士がディスカッションをするなど濃密な時間を過ごした様子だ。

 その点については前寛之も手応えを感じている。「久々に連戦から離れて、確認したいことを確認する作業ができた。今日はピッチに出る前に選手たちで話し合う場もありましたし。失点も続いていますし、個人の意見と全体の意見を共有しながら修正できれば、次の試合にもつながっていくかなと思います」

 ゴールデンウィーク(GW)中の連戦もしかり、1週間に2試合をこなす過密日程の期間中は、選手たちの身体的疲労だけでなく、チームとしての戦術整理ができないという悩みも生じる。選手たちにとってはようやく訪れた束の間の時間だったようだ。

 週末の相手は現在リーグ戦2位と好調を維持する柏レイソル。柏がこの日の夜に横浜F・マリノスとの試合を控えている点は、町田にとっては追い風になるかもしれない。ただ、前は警戒も忘れていない。

「フィジカルコンディション的には間違いなくアドバンテージになるのかなとは思いますけど、(相手は)どれくらい選手が入れ替わるかもわからないですし、好調なチームなので。僕たちは時間があるからこそしっかりと整理して、準備していかなきゃいけないと思います」

[3-4-2-1]同士のミラーゲームになる点については、「マッチアップっぽくも見えますけど、実際にピッチの中でやると(柏は)捕まえづらいポジションに選手を配置してくる。しっかりとボールを保持してくるので、人に対する守備をしながらもスペース管理をするという難しいタスクになると思いますけど、どれだけコンパクトにやって強度を出せるかが、うちの守備では大きなポイントになるかなと思います」

 ここからあと2日間。柏戦に向けてどこまで守備戦術を落とし込めるだろうか。約2ヶ月ぶりのホームでの勝利をファン・サポーターに届けられるかは、そこにかかっているのかもしれない。

(取材・文:水野裕介)

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【了】

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