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Jリーグ 7か月前

このままだと非常にヤバい…。J3リーグで大苦戦する5チーム。開幕12試合を終えた現状とは?

FC岐阜

FC岐阜
【写真:Getty Images】

監督:大島康明
2025リーグ戦成績:3勝4分5敗
最新順位:15位(勝ち点13)

 2025年のJ3リーグ、FC岐阜は第12節を終えて3勝4分5敗、勝ち点13で15位と中位に甘んじている。ここ最近はポイントを拾えているものの、9試合でわずか1勝に終わった序盤戦の成績が、大きく響いている状況だ。

 戦術面では4-2-1-3を基本に、ボールを握って試合をコントロールしようという姿勢が見える。中盤のパス回しからサイドへ展開し、アタッカーの突破力で崩す形が多いが、決定機に結びつける場面は限られている。とくに、相手がブロックを敷いてきたときの「こじ開ける力」が不足しており、1点を奪うのがやっと、というゲームも少なくない。

 チーム内得点王は10番を背負う北龍磨で、ここまで5得点を記録しており、その個人技は光るものがある。しかし、彼以外の得点源がおらず、攻撃のバリエーションが乏しい点が課題だ。

 また、ボールを握るスタイルの代償として、ショートカウンターを浴びての失点も目立つ。ここまでの18失点という数字は、最下位のアスルクラロ沼津や、19位に沈むガイナーレ鳥取などよりも多い。上位進出を目指すには、あまりに軟弱だ。

 さらに、試合終盤の戦い方にも不安がある。リードしていても最後の10分で追いつかれるケースが数度あり、集中力の維持や交代カードの使い方には再考の余地がある。事実、今季リーグ戦において岐阜が60分以降に与えた点は、なんと「11」もある。ホームでの成績も振るわず、長良川を訪れるファンの不満も徐々に高まっている。

 とはいえ、チームのポテンシャルは決して低くない。細かい修正で流れを変える可能性は十分にある。得点力の底上げと終盤のマネジメント、そして何よりホームでの結果。この三つが揃えば、岐阜にはまだ浮上の余地がある。

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