フットボールチャンネル

Jリーグ 4週間前

ちょっと少なすぎ? Jリーグスタジアム、座席種類数ワーストランキング1〜5位。増やさない? 増やせない?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

4位:FC岐阜

FC岐阜の本拠地・岐阜メモリアルセンター長良川競技場
【写真:Getty Images】

座席種類数:5
本拠地:岐阜メモリアルセンター長良川競技場(収容人数1万6,310人)

 Jリーグで座席種が4番目に少ないのが、FC岐阜の本拠地「岐阜メモリアルセンター長良川競技場(長良川)」だ。2025シーズンに設定されている座席種はわずか5種類となっている。

 構成は、「メイン自由席」「バック・ホーム自由席」「ホームゴール裏自由席」「ビジターゴール裏自由席」の4つの自由席に、メインスタンド中央の指定席「スーパーシート」を加えた形だ。一般向け最上級のスーパーシートにはドリンクホルダーが備え付けられており、見やすさや快適性で差別化が図られている。

 FC岐阜は2008〜2019シーズンにJ2で戦い、2014シーズンには平均7,584人を動員したが、2020年からJ3に降格。2025シーズンは現在15位と低迷しており、ここまでの平均観客数は3,877人と、J3では7位。中位以上の動員規模ではあるが、過去3年の4,000人台と比べるとやや減少傾向だ。

 スタジアムは岐阜県が運営する運動施設内でトラックもあるため、ピッチとの距離が遠く、臨場感には限界がある。さらに、Jリーグ開催時の公式収容数は1万6,310人だが、サイドスタンド上部の芝生席はカウントされておらず、実際の観客数以上に空席が目立って見える構造となっている。

 一般販売はされていないが「スーパーシート」よりもピッチに近い「ロイヤルシート」も存在する。これは主にパートナー企業向けで、まれにシーズンシート保有者に開放されることもある。観客数に限りがある中でも、こうした“特別席”を活用し、観戦体験およびスポンサーシップの価値を高めていく工夫が求められるだろう。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!