9位:FC琉球
【写真:Getty Images】
座席種類数:6
本拠地:沖縄県総合運動公園陸上競技場(収容人数1万189人)
Jリーグで座席種が9番目に少ないのが、FC琉球の本拠地「沖縄県総合運動公園陸上競技場(沖縄県陸)」だ。2025シーズン時点での座席種は6種類に設定されている。
構成は、メインスタンドに「メインSS指定席」「メインS指定席」「メイン自由席」の3種、バックスタンドに「バック自由席」「ビジター自由席」の2種。ここまでがオーソドックスな区分となっている。
さらに、ピッチレベルには「バイトするならエントリー ピッチサイドシート」が設けられている。スポンサー協賛による特別席で、価格は3,000円と手ごろ。陸上トラック付きのスタジアムながら、フィールド間近の臨場感が得られる点が魅力だ。
2025シーズンのリーグ戦1試合平均観客数は2,719人と、J3の中では中位にあたる。J2に所属していた2019シーズンには、平均4,953人を動員していた実績もあり、一定の集客力は持っている。ただし、沖縄県陸は県営の施設で、アクセスに難があることも影響し、多くの観客を継続的に呼び込むのは簡単ではない。
クラブは現在J3で19位と低迷しており、まずはピッチ上での成績回復が急務だ。勝利によって再びファンをスタジアムに呼び戻すと同時に、訪れた観客に「また来たい」と思わせるような演出や体験づくりも、これからのクラブに求められる役割となってくるだろう。