8位:ヴァンフォーレ甲府
【写真:Getty Images】
座席種類数:6
本拠地:JITリサイクルインクスタジアム(収容人数1万5,853人)
Jリーグで座席種が8番目に少ないクラブが、J2のヴァンフォーレ甲府だ。本拠地である「JITリサイクルインクスタジアム(JITス)」には、2025シーズン時点で6種類の座席が設定されている。
内訳は、メインスタンドの「メイン指定席」「メイン自由席」、両ゴール裏の「ホーム自由席」「ビジター自由席」、バックスタンドの「バック指定席」「バック自由席」という構成。観客動員が限られるJ3クラブではバックスタンドに指定席がない場合も多い中、J2で一定の集客を維持している甲府ならではのラインナップと言える。
今シーズンのリーグ戦1試合平均観客数は8,713人と、J2では中位。ただし、J1で戦っていた2010シーズンには平均1万2,407人を記録したこともあるだけに、当時と比べると物足りなさも残る。
一方で、Jリーグの他クラブで導入が進む「ピッチサイドシート」などの体験型・特別席は設定されておらず、臨場感や非日常感を提供する工夫にはまだ伸びしろがある。この点が、J2クラブで唯一このランキングに登場した要因とも言えそうだ。
新しい観客体験をどう創出するかは、今後のクラブ運営において重要なテーマとなる。座席の工夫は、次のステップへ進む鍵のひとつになり得るだろう。