7位:カマタマーレ讃岐
【写真:Getty Images】
座席種類数:6
本拠地:Pikaraスタジアム(収容人数2万2,338人)
Jリーグで座席種が7番目に少ないクラブが、カマタマーレ讃岐だ。本拠地「Pikaraスタジアム(ピカスタ)」に設けられている座席種は6種類に限られている。
内訳は、メインスタンド1階中央の「プリメーラ指定席」と「プリメーラ ゾーン自由席」、その周囲を囲む「A席」、バックスタンド側の「B席」「アウェイ席」、そして「車椅子・介添席」だ。公式戦で使われるのは基本的にこの6区分となっている。
ピカスタの正式名称は「香川県立丸亀競技場」で、県が所有する丸亀市スポーツセンター内の施設。2015年からネーミングライツにより現在の呼称が用いられている。収容人数は2万2,338人と、J3の中では群を抜く規模を誇るが、観客数が少ないため、空席の目立つ印象が強い。
2025シーズンのリーグ戦平均観客数は1,625人で、第12節終了時点でJ3最下位。かつてJ2に所属していた2017シーズンには1試合平均3,805人を記録したが、2019年のJ3降格以降は動員数が伸び悩んでいる。2024シーズンの平均は1,949人で、成績は16位だった。現在は13位で昨シーズンよりは上にいるものの、スタンドが活気を帯びるほどの調子ではない。
巨大なスタジアムに、限られた観客。観客の絶対数が少ない以上、エリアごとの運用を増やす意味は乏しいとも言える。それでも、観戦体験を高める工夫や集客施策を重ねることで、少しずつでも空席の目立たないスタジアム風景を目指していきたいところだ。
なお、最上級の「プリメーラ指定席」は“試合の全てを見渡せる”とクラブの公式サイトで喧伝されており、スタジアムの規模感を体感できるシートになっている。