以前までは「自分の土俵ではない」と思っていた
「ボールを運べる選手ですし、彼がいることでリズムが変わる。そこからスピードアップできたりとか、逆を取ってくれることで数的優位がまた生まれたり。そもそも1対1になれば相手を外してくれる。そういう部分でビルドアップを助けてもらっているところがあります。守備でも相当前向きにファイトしてくれている」
現在リーグ首位を走るチームにスタートダッシュの勢いを与えたのは、開幕となったいわきFC戦(2-0)での横山の先制点だった。相手の激しいプレスに苦しみ前半だけで12本ものシュートを浴びたがPKで試合の流れが変わった。
「(2025年の)契約更新のリリースで、『度胸のある選手になる』と言いました。それを体現できるいい機会だと思い、自分から蹴りたいと言いました」
PKを決めると、その後は髙橋壱晟のゴールをアシスト。「内容が悪くても体を張って粘り強い守備を体現すれば失点ゼロで抑えることができる」と自信につながった試合でもあり、ディフェンス面で新たな境地を拓いた。
「守備の大切さが分かった試合で、今の意識にもつながっています」と話すと、「守備を、よりポジティブに捉えられています。そこでも自分の力がチームのためになると思いましたし、ここでボールを取れたらチャンスにつながるとか、チームの力になるために動きたいと思っています。(守備は)自分の土俵ではないという感覚はありましたが、そこからレベルアップしている気がしています」と続けた。