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Jリーグ 7か月前

「やってやるぞ」ジェフ千葉、横山暁之には緊張を拭ってくれる“戦友”がいる。自信と不安が交差する試合前のひととき【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

自信と不安が同居する試合前

 その後もアグレッシブなプレーを続け、ここまでリーグ戦15試合に出場し3得点2アシストの活躍でクラブ史上初の開幕6連勝にも貢献。ゴールデンウィーク(GW)中の連戦では勝ち切れない試合もあったが、第15節のFC今治戦(1-0)では4試合ぶりの勝利を手に入れると、17日の第16節・ベガルタ仙台とのホームゲームでは、連勝を後押しするために1万4261人ものサポーターがスタジアムに集った。

「今日は『俺がヒーローになってやる』という気持ちと、『大丈夫かな、良いパフォーマンスを出せるかな』という、自信と不安が心の中で同居しています。ただウォーミングアップの時にサポーターの応援を聞くと不安の部分が消えます。『やってやるぞ』という気持ちが大きくなるので助かっています」と明かす。

 首位・千葉と3位・仙台の上位対決は、前半から両チームがチャンスを作っていく。12分に品田愛斗のシュートはポストを叩き、15分に迎えたエロンによるヘディングシュートのピンチは、ホセ・スアレスがセーブする。両チームともにいつゴールが生まれてもおかしくはない展開でホームチームにビッグチャンスが訪れる。

 37分、椿直起がペナルティーエリアでファールを受けPKのチャンスを得ると、横山がボールを脇に抱えペナルティーマークにセット。しかし思い描いた結果にはならなかった。助走をつけ右足を振ったが仙台の守護神・林彰洋のファインセーブに遭い絶好のチャンスを生かすことはできなかった。

 スコアレスのままハーフタイムを迎え、横山が後半のピッチに姿を見せるとスタンドのサポーターから背番号10の背中を押すように応援チャントが歌われた。

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