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Jリーグ 4週間前

「やってやるぞ」ジェフ千葉、横山暁之には緊張を拭ってくれる“戦友”がいる。自信と不安が交差する試合前のひととき【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

横山にとってサポーターの存在とは

 悔しさの残る1本だったが「チームメイトも『気にせず後半に行こう』と話をしてくました。サポーターも後押しをしてくれていると僕は受け取りました」と気持ちを切り替え、積極的に攻撃の起点となるプレーを続けた。

 自分の心に灯をともしてくれるサポーターの存在について「チームの一員だという気がしています。ポジティブな声は選手に届いていますし力になっている。サポーターも含めてチーム。一緒に戦っている戦友だと思っています」と感謝を口にした。

 その後も息詰まる攻防が続いたが、最後まで得点は生まれずタイムアップ。横山は「上手くポジショニングを取りながら全体的にはできたと思います。ただボールを持っていても点を決めないと意味がない。どう点を獲るかとなった時にアイデアが少なかった」と振り返る。

 続けて「PKを決めていれば勝てた。勝ち点2を失ったという感覚が強い」と胸の内を吐露。「シーズンが終わった時に、あのPKを決めておけばとならないよう、取り返せるように頑張ります」と強い眼差しで前を向いた。

 タイムアップの笛は、次の試合のキックオフへの笛でもある。確固たる意志を胸に秘め、妥協も慢心もない。背番号10のワクワクさせるプレーと、“ここぞ”での1本に期待したい。

(取材・文:石田達也)

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【了】
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