FW：カレン・ロバート

【写真：Getty Images】

生年月日：1985年6月7日
主な在籍クラブ：ジュビロ磐田、VVVフェンロ

　カレン・ロバートは、市立船橋高校で脚光を浴びた長身FW。2002年度の全国高校サッカー選手権大会では2年生ながら優勝に貢献した。天皇杯では3回戦まで勝ち進み、当時のJ1王者・横浜F・マリノス相手にPK戦までもつれ込む激闘を演出した。

　2004年にジュビロ磐田でプロ入りすると、翌2005シーズンにはリーグ戦13得点を挙げて新人王を受賞。その後はJリーグで結果が伸び悩み、2010年にはロアッソ熊本を経て、2011年にオランダ1部・VVVフェンロへ加入した。

　フェンロでは、17位でレギュラーシーズンを終えて降格の危機にあったが、昇格・降格プレーオフで2試合連続ゴールを決め、残留に貢献。この活躍が評価され、翌シーズンには背番号10を託された。

　しかし、以降は定位置を失い、2013年に契約満了。その後はタイ、韓国、インドなどアジア各国を渡り歩いたが、代理人とのトラブルで1年間所属クラブがない時期も経験した。

　2018年にイングランド7部相当のレザーヘッドFCに加入し、翌年に現役引退を表明。J1通算29得点、オランダで背番号10を背負った実績はあるものの、高校時代のインパクトを思えば「もっとやれた」と語られることの多い選手だ。

　引退後は育成に力を注ぎ、オランダの名門アヤックスをモデルにした育成方針を掲げる「ローヴァーズFC」の代表を務めている。2025年には、小学校跡地を活用した複合型合宿施設「房総クロスヴィレッジ」の開業を発表。この施設は7月の稼働を予定しており、カレンは育成環境の整備にも情熱を注いでいる。

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