「だからこそ、僕は彼の力になりたいと思った」
「日本の湘南ベルマーレU-18からユールゴーデンにきた啓太は、まるで18歳の時に僕が初めてフランスのトロワACに海外移籍をした時の自分を見ているようでした。僕自身も、友だちもいない、言葉も話せないという環境で苦労しましたが、啓太も同じような状況に見えたというか。18歳でユールゴーデンに加入した彼もまた、言葉がうまく話せず、少し孤立しているように見えました。
だからこそ、僕は彼の力になりたいと思ったんです。啓太は若いながら知識もあって、人間性も抜群だったこともあり、いろんな話をしましたし、楽しい時間を過ごしました。本当にウマがあったというか、仲良くさせてもらったからこそ、啓太の母国でこうしてプレーできている縁を不思議に感じます」
そんな小杉のことを、ヒュメットは日本語で『キョウダイ』『オトウト』と呼ぶ。それ以外にも『アリガトウ』と『ガンバリマス』はユールゴーデン時代に小杉に教えられたそうだ。
「これからも日本語はもっと学んでいきたいと思っています。フランスに移籍した時も、その国の文化に馴染むためにフランス語を勉強してプレーしたという過去がありますが、日本でも同じように…日本語が難しいのはわかっていますが、それをしっかり学び、日本の文化に敬意を表しながら、ここでプレーすることを楽しみたいと思っています」