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スタジアムでの観戦スタイルが多様化するなか、Jリーグ各クラブが進める座席づくりは実に多彩だ。一方でそういった取り組みがあまり可視化できないクラブもある。今回は、J全60クラブを対象に「座席種類数」の少ないクラブをランキング形式で紹介する。※座席種類は各クラブの公式サイトの「座席表」を参照。席数が並んだ場合は、収容数が多い方を上位とする。各データは5/16時点。
5位:ザスパ群馬
【写真:Getty Images】
座席種類数:5
本拠地:正田醤油スタジアム群馬(収容人数1万5,190人)
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Jリーグで5番目に座席種が少ないクラブが、ザスパ群馬だ。本拠地「正田醤油スタジアム群馬(正田スタ)」では、2025シーズン時点で5種類の座席が用意されている。
構成は、メインスタンド中央の「指定席」、その両脇に位置する「メイン自由席」、バックスタンドの「バック自由席」、ゴール裏の「ホーム自由席」と「ビジター自由席」。全体としてシンプルな座席設計となっている。
スタジアムの正式名称は「群馬県立敷島公園県営陸上競技場」で、元々は県立の多目的施設だ。2008年からネーミングライツにより現在の名称が用いられている。ゲートには県内温泉地の名が付けられるなど地域色を感じられるが、県営施設ゆえにクラブ独自の改修や演出には限界があるだろう。
そうした中で導入されているのが、企画チケットとして販売される「ピッチサイドシート」だ。バックスタンド側ピッチレベルに30席のみ設けられ、オリジナルチェアから間近で試合を楽しむことができる。トラック付きスタジアムでこの距離感を実現するのは珍しく、7,500円の割高な価格帯の分、特別感は強い。
ザスパ群馬は2020〜2024年の5シーズンをJ2で戦ったが、今シーズンはJ3に降格し、現在14位と苦戦中。観客動員も1試合平均2,604人とJ3中位にとどまっている。
座席構成はシンプルだが、「ピッチサイドシート」のような特別席の導入は、観戦体験の多様化に向けた一歩といえる。成績次第では、スタジアムの熱気とともに座席のバリエーションも広がっていくかもしれない。
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